ドノバン=ミッチェル シグネチャーモデル 第3作目"adidas D.O.N. Issue #3 (ドン イシュー #3)"をレビュー
ドノバン=ミッチェル シグネチャーモデル 第3作目"adidas D.O.N. Issue #3 (アディダス ドン イシュー 3)"
ニックネーム"spida(スパイダ)"ことドノバン=ミッチェルがバスケットボール最高峰の舞台NBA トッププレーヤーの一人になるまでの軌跡を讃えるデザイン
リリースされる各カラーリングはドノバンが歩んできた輝かしい道のりの中の一連のイベントにフォーカスしており, 夢見る子供時代から一流リーグでステータスを獲得するまでに至るドノバン・ミッチェルの物語が表現されています
アッパーはテキスタイルに TPUトゥ ドラッグ プロテクション. 外観的には側面に装着されたグネグネのTPUが特徴的です.
ミッドソールは前作D.O.N. Issue#2で使用されているBounce(バウンス)からLightstrike(ライトストライク)に変更.
また,ミッドソールの側面には独特のTPUスタビライザーが埋め込まれ,ソール底に巻き付いてロールオーバーを防ぎます.
カラーは Semi Solar Slime / Core Black / Semi Solar Slime[GX8621],"MIKE WAZOWSKI(マイク・ワゾウスキ)"
ディズニー&ピクサーの『モンスターズ・インク』20周年を記念し,同作に登場する,人間を怖がらせるキャラクター"MIKE WAZOWSKI(マイク・ワゾウスキ)"をイメージしたカラーリング. ジュニア向けエディションでも同カラーがリリースされました.
今回のPixarことピクサー・アニメーション・スタジオとのコラボレーションではadidasバスケットボールラインではマイクをイメージした"adidas D.O.N. Issue #3"とサリーをイメージした"Dame 7 EXTPLY"がリリース
以前もPixarとのコラボレーションで adidas 'Toy Story Friendship Collection' がリリースされておりD.O.N. Issue #2とDame 7 Pixarコラボレーションモデルがリリースされています
各所を見ていきましょう
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ハード素材 |
アッパーはテキスタイル.
マイクの毛のモコモコ感を表現したこのアッパーは,写真だと分かりづらいですがボコボコした感触で,厚みがあり足を守られている感覚が強い
感触的には屈曲性の悪さを感じたためフィットしそうにない気がしていたのですが,要所をしっかり抑えられているようです. ちなみに他プレイヤーに踏まれるなどして汚れが付くと,このボコボコのテキスタイル部分に入り込むため汚れを取り除くことが難しい(D.O.N. Issue #3の他カラーではこの素材ではなく一般的なメッシュ素材)
「TPUトゥ ドラッグ プロテクション」は意味があるのかないのか…あまり体感できず分かりません
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グネグネ |
特徴的なTPUスタビライザー. ミッドソールに埋め込まれたこのグネグネしたパーツはソールまで伸びており,全体的なシューズの剛性はこのTPUとアッパーで確保されています
Boostなどのミッドソール素材だとここまで広範囲のTPUパーツは取り付けられないはずなのでライトストライクありきという構成と思われます
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"YOU AND I ARE A TEAM" |
レーシングは4箇所のレースループとホールを通る仕様
アッパーをつなぐバンドには"YOU AND I ARE A TEAM(きみとぼくはチームだよ)"の有名な決め台詞. シューレースはアッパー下を通ります
タンの大きなお目目の迫力がすごいすごすぎる(遠目で見てもすごい)
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"M" |
ヒールはTPUカウンターがないものの見かけによらずガッチリしています.
指で押してもアッパー自体が硬い素材,なおかつ芯材がグニャグニャしておらず硬い
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LightstrikeはD.O.N.シグ初搭載でしょうか |
ミッドソールは"Lightstrike(ライトストライク)"
クッション自体はその名の通り軽くなり,衝撃吸収よりは反発に重きを置いた感触. Boostの弱点であった重量や反発性(反発しないというより即時反応のなさ)が改善されています. 詳細は後述
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スパイダーウェブ |
アウトソールはウェブパターン
キュッキュッと止まるタイプではなくズズズッ…と止まるタイプのラバーで粘性が高め.
一枚のラバーではありますが,トゥとヒールと中足部でセパレートされており,ライトストライク含め形状がしっかり地面に接地します
サイドのTPUパーツがアウトソール内にかかり,中央に開けられたホールから見えているのがわかるかと
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レギュラーサイズ |
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adidas D.O.N. Issue #3 - Overall |
サイジングは少々難しく,0.5cm差をウロウロしてみてもカチッとハマるマイサイズが見つからず… とりあえず自分はマイサイズ(29cm/US11)で着用しましたが人によっては0.5cmの差が気になってしまうはずなので試着必須かと
サイジングとも関わりますが履き始めはパディングが厚いためフィットが難しい. 2021年頃からadidasバスケットボールはパディングを非常に厚くしてきており,ただ足入れした状態だとパディングの足にくっついてくるのですが,若干足型に合って伸縮してくると大きく感じてしまいます.
最初はキツくても0.5cmダウンしたサイズで履くのがフィットを求める上ではベターなのではないかと. 当然バッシュは最初に新品を履いた時と数カ月履き続けたあとではフィット感に差が発生しますが,今作はそれがかなり強い
フィットに関しては甲高の方でも履きやすいラストになっています. 中央バンドが甲を圧迫するようなことはない. かなりコンフォート寄りのセットアップです
包み込まれる感触のフィット感. そしてハトメがついているオーバーレイパーツのサポート力を感じ,ソックス二枚履き+アンクルブレースでは安定感が素晴らしかったです.
クッションは衝撃吸収も反発も備えていますが,他のライトストライク搭載モデルに比べるとクッションが厚く感じられ,そのため反発が比較的弱い. 密度も変更していると思われますが,今作はミッドソールが比較的厚いため,薄めのセットアップであるハーデン4などと比較すると反発が弱く感じられます
残念だったのはシューズ全体の重量, ライトストライク搭載にもかかわらずこの重さか…という気にはなってしまうほど若干重い…名前に惑わされている気もしますが,ライトストライク…そこまで軽くない気がします
また,今モデルは今回レビューしたカラーに限らずインソールを剥がすのは少々厳しい. 標準インソールを無理やり剥がすことはおそらくできると思いますが自分は諦めて標準インソールの上にニューバランスのRCP280をぶちこんで履いています. 社外インソール使用勢は注意が必要
自分がバスケットボールシューズに求めることは,パフォーマンスはもちろんのこと「足を守れるか」そして「不要な怪我を避けることができるか」が多くを占めています.
個人的にその観点からかなりの良モデル. ソールの設置面積も広く,アッパーもソールも安定感が素晴らしかった. 相当な体重でもシューズがひしゃげるようなことはおそらくないでしょう.
シューズとして「わかりやすく良い」わけではないので世間的な評価は低いはずですが…気になった方は是非,試着の上でお買い求めください!
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