NIKE LEBRON SOLDIER 10 EP Performance Review

NIKE LEBRON SOLDIER 10 EP Performance Review
NIKE LEBRON SOLDIER 10 EP Performance Review
 レブロン・ジェームズのセミシグネチャーライン第10作目"LEBRON SOLDIER 10 EP (レブロン ソルジャー 10 EP)"をレビュー

 こういう超個性的なシューズはリリース直後に即購入してもすぐには履かず,ちょっと寝かせておいてみんなが履かなくなってからめっちゃ履きだすタイプの人間ですみません…(そんなんばっか)

 リリースからかなり時間が経ち次モデルどころか先日 LeBron SOLDIER 13 Leaked? で紹介した通り新作もリリースされちゃってますが…, そんなことは気にせずレビューしていきます!




#SoleWatch: LeBron James Wears Two Different Shoes in First Loss of Season
 レブロン・ジェームズのセミシグネチャーラインであるソルジャーシリーズ,その第10作目となる"LEBRON SOLDIER 10"

 2016年のNBAファイナル, 2連覇を狙うゴールデンステイト・ウォーリアーズに対し1勝3敗と後がない状況でレブロンはこのシューズをデビューさせました

 ハイカットのシルエットに,ロックダウンは三本のストラップのみという特徴的なシューズがファイナルのGame.5で突如出現したことに対する驚きはすさまじいものでした

 結果, レブロンはこのシューズを着用してから怒涛の四連勝,2016 NBA Finalsでチャンピオンとなりました

 ちなみに今モデル,正式名称は"LEBRON SOLDIER 10 SFG EP"

 この"SFG"は2016/03/06のレブロンのツイートより



 「単純なことだ みんなが毎日同じ夢を見ていなければ夢は叶わない 悪夢は続く #TheDC #SFG」

 この意味深長なツイートの最後に添えられた二つのハッシュタグの内の一つ, この"SFG"は "striving for greatness"という意味とされ,訳すと「強くあり続けるためには努力が必要不可欠」

 SFGというこのメッセージはいま現在13作目となるレブロン ソルジャー最新作でも"LEBRON SOLDIER 13 SFG"と名に冠されており,これからもレブロンのメンタリティを表す言葉として使われていくようです

 ラストはEPとなります





#SoleWatch: LeBron James Wears Two Different Shoes in First Loss of Season
 カラーは BLACK/BAMBOO-MEDIUM OLIVE (852400-022), 通称"Camo"

 レブロンがゲームで着用しましたが日本ではイマイチ人気が無かったカラーです(アウトレット落ちしてた記憶が)

 形状的にも街履きしづらいし,デザイン的にも安全靴みたいだしハーフパンツには合わせられないし…とスニーカーとしては悪いことづくめ, バッシュとしても重いカラーなのでしょうね…

 "LEBRON SOLDIER 9"でもカモカラーはリリースされていましたが,今回のカモカラーはダーク目

 各所を見ていきましょう





プレミアム感はなし
 アッパーはテキスタイルメッシュ

 正直なところ今となっては安っぽいマテリアルなのですが,意外にもフィットは良好

 公式では「3層フォームのテキスタイルアッパー」ということになっていますが,フォームのマテリアルと成型がうまいバランスになっているのだと思われます

 …が,これは足入れしてフィット感が死ななかった自分にとってというレベルなので,人によって評価がかなり分かれるかと. 自分のまわりでは痛みを感じると言っていたメンバーが多かったです

 おそらくですが構造上,足を入れた時点でフィット感がダメな場合はストラップで調整できないためそのままダメです(後述します)





adidasじゃないから…うん…
 前足部,中足部,アンクルには特徴的な3本のストラップ, ベルクロの片側はミッドソールまで伸びています

 ソルジャーシリーズといえば定番のストラップですが,Flyeaseモデルを除けば完全にシューレースがないのは10作目である今回が初の試み,今作の目玉機能でもあります

 前足部と中足部はナイロンマテリアル, これらのストラップでフィットを調整するのではなく,あくまで補助的なロックダウンです, ロックダウン自体はとても良く,アッパー含めて剛性は高いかと





見た目じゃ分かりませんが…
 一番上のアンクルストラップはラバーマテリアルで伸縮性があり,下二本と違いここだけマテリアルが違うことには意味がありますね

 アンクルまわりをブレないよう覆いつつ,適度にあそびがあり,かといってサポートしないわけではないという絶妙な塩梅

 ちなみにベルクロのオス面がバリバリくっ付きストラップ表面はボサボサになります…





左に5ロゴ
 インソールにはこれまでのレブロンシリーズで使われてきたロゴなどが鎮座,こちらは左


右にも5ロゴ
 右にもこれまでのソルジャーロゴなど





薄くはないセットアップ
 ミッドソールは"Phylon(ファイロン)", クッションは前後にZOOM AIR


LEBRON SOLDIER 10 拆解報告
 解剖画像を見るとリアのエアユニットは厚めに見えるのでクッション良好なのだろうなという気にさせますが,ファイロンの硬さが尋常ではなく衝撃吸収としてのズームエアを感じません…反発性はそれなりに高いです

 アウトソールがXDRであることもありますが全体として硬め,厚いにもかかわらずクッション周りのマテリアルがいずれも硬いためだと思われます





非常にノーマル
 アウトソールはスクエアパターン,マテリアルはXDR

 XDRはやはり硬く,極端に足の指を曲げてみてもアウトソールがそこまで屈曲しないレベル. 上記の通り接地面積が広いわけではなく, ソリッドラバーにしてはあまりグリップしない感覚があります

 とはいえこのアウトソールの硬さでクッションのバランス生み出している気がします,トラクションは及第点レベル(カイリー3のラバーと近い)





このカットにしては軽いです
 29cm(US11)で442g(15.5oz)

 EPですがハーフダウンの必要を感じませんでした, かなりタイトなつくり





デ…デカい
 シューズ自体も大きいため,それに応じたかなり大きめなボックス, 比較対象がないため分かりづらいですが過去最高レベルでデカい!!

 手持ちのボックスだとフレンチブルーの"AIR JORDAN 12 RETRO", "NIKE SWOOSH HUNTER"も大きいのですが同様のサイズでした. 収納が困りますね… あ,"Nike + R.T. Air Force 1 Hi"もデカかった…










NIKE LEBRON SOLDIER 10 EP Overall
NIKE LEBRON SOLDIER 10 EP Overall
 NBAウォッチャーの方は「レブロンがいきなり着用し,チャンピオンリングをかっさらった時のシューズ」という印象が強いのではないでしょうか

 今やヒモなしバッシュというとどうしても"NIKE Adapt BB"という近未来シューズを思い描いてしまうわけですが,あれは従来のようなシューレースこそないものの,ナイキが発表しているように「電動のシューレース調整機能」なので個人的にはあまり感動がありませんでした(Air Jordan 33も同様)

 余談ですがヒモなしバッシュとして本当にスゲえと思ったのは "adidas N3XT L3V3L"だったりします,これはガチでシューレース無し,ストラップもなしという異端モデルですから…なんだかキワモノ扱いされちゃっていますが…

 とにもかくにも,テクノロジーによって電動でも手動でもシューレースを締められるハイテクなバスケットボールシューズが生まれるまで,その少し前には「3本のストラップだけで履くバッシュ」があったということはバッシュシーンにおいて押さえておきたい重要な事実であり歴史だったりします

 ひたすらにチャレンジングな一足なのですね





このシステムだけで100点をつけたいです
 さて本題のレビューに戻ります…軽くね…

 このシューズのキモと言える三本のストラップでロックダウンさせるという試み/仕組みは革命的なのですが,やはり当然というべきかシューレースによるロックダウンには適わないなという印象

 シューレースであればある程度力で引っ張り結ぶことでガチガチに履くことが出来ますが,ストラップであればどんなに引っ張っても同様にはいかない,これはEPラストだからというわけではなく,グローバルラストでも同じでした. どちらにせよガチガチにするのは難しいです

 とはいえフィット感は非常に良く,評価するのがとても難しい…逆に考えればアッパーの成形と三本のストラップだけでこのレベルのフィットを生み出せるのはすごいことですからね…

 総合的に見て,シューレースレスなのにすごい!という評価はできるのですがグリップ/クッションは及第点レベルで惜しい…

 ソールサイドの丸みなど,成形のバランスが良いため動きやすく足運びがスムースにできるのですが,トラクションの残念さが際立ちます

 トランスルーセントラバーだとどうなっちゃうのか不安になりますね… このソールパターンがダメなのだと思われます(おそらく各スクエアの四隅端しか接地しないためラバーの設置面積が少ない)

 足入れした瞬間がピークで,動き出すと「う~~~ん」という感じ. あえてこのモデルを選ぶ機会はあまり多くならなそうです

 悪いシューズというわけではまったくなく,評価が高いのもとてもよく分かるのですが自分には合わなかった気がします,やっぱりガチガチにしたい…また,このシューズだとアンクルブレースを装着できないのも個人的には不満でした

 iDも複数所持しているのでもしかしたら急いでレビューするかも…?しないかも…?期待しないでお待ちください…










Nike: Lebron Soldier X "Camo"






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