NIKE PG 3 EP Performance Review

NIKE PG 3 EP Performance Review
NIKE PG 3 EP PERFORMANCE REVIEW
 ポール・ジョ-ジのシグネチャーモデル第3作目 "PG 3 EP" をレビュー

 SNKRSで買い逃しガッカリしていたのですが,noi天さん(@noitenw)がギャラリー2でマイサイズをゲットしておいてくれたため奇跡的に購入,つながりに感謝です…

 嬉しすぎて,久しぶりにCanonの一眼レフをひっぱり出して撮影してみました




Paul George wearing NIKE PG 3 NASA
Dunked on by Paul George #NBA #PaulGeorge #Giannis
 1/27のミルウォーキー・バックス戦でデビューとなった"PG 3 NASA"

 PGはこのシューズを履き36得点, 画像の通りヤニス・アンテトクンポの上から豪快なダンク

 このダンクだけが注目されていますが,スリーポイントを打つためパスをもらう際にヤニスを振り切り転倒させたり,コービーのような華麗なムーブでフェイダウェイを沈めたりと随所でとんでもない大活躍でした

 このゲームに限らず今シーズンはコンスタントに大活躍をしておりウエストブルックと共にトリプルダブルを達成したりと,否が応でも注目の的になっている"PG 3"





Introducing Paul George's Third Signature Shoe, the PG3
 デザイナーは前作に続いてTony hardman(トニー・ハードマン), PGのシグネチャーシューズ製作のために取り入れた3つの経験から導かれた法則によってデザインされているそうで

1.  Shed What Is Unnecessary (不要なものは省く)
2.  Make Every Step Matter (一歩一歩をおろそかにしない)
3.  Remember Where You Came From (自分のルーツを忘れない)

 新しいシューズというのは,現代のゲームスピードに対応することや,オクラホマシティ・サンダーのチームメートが使用しているシューズにも負けないものであることが大切であり,このためにハードマンは余分なものを省き,PGのプレーを加速させるために重要な機能のみを残したとのこと

 重要な機能にこだわり抜くと共に,「キャリアの中で今が一番動いている」というPGのオフェンスでもディフェンスでも試合のすべてのプレー時に積極的なムーブに対応できる機能を取り入れ,更にその機能の中に彼の人生のルーツを盛り込んだとのこと

 今作を作り上げるため宇宙飛行士にも密着したそうです





Paul George wearing NIKE PG 3 NASA
The Astronaut-All-Star prepares for take-off.World premiere 🚀 of The "PG 3 x NASA"
 カラーは トータル オレンジ/ブラック/メタリック シルバー(CI2666-800), 通称"NASA"

 PGの故郷パームデールにNASAの研究所があることからNASAをはじめ宇宙にちなんだカラー

 NIKEだけでなくブランドを問わずコラボが目立つ「NASA」ですが,今回はぬかりなく「PG X NASAコレクション」としてトラックスーツなどもリリース,結構力が入っているよう

 あまり喧伝されていませんが実はEPラストとなります
EP(Engineered Performance)=アジア人に多い幅広甲高の足型にあわせてフィット感の調整されたモデル
 各所を見ていきましょう





"93552"
 アッパーはメッシュ

 「より軽く,より速く,よりソフトに」というコンセプトでPG 3が開発されたこともあり,かなり軽量なメッシュアッパー,

 軽量ではありますが過去作よりもこのメッシュマテリアルは硬く,剛性は高いように感じます

 "93552"という数字はPGの出身地であるカリフォルニア パームデールのジップコード(郵便番号)





PG 3 EP and PG 2 EP
 TPU製の"ダイナミックウイング"は排され,サポートウィングは別マテリアルで再構築

 このサポートウイングですが,

Gaudiさんのツイート:"少しキツく締め上げたらこれです、、、"
 twitterでは破損もアップされており注意が必要ではあるようです

 PG 3に限らずこのタイプの「レースホール貫通」はバッシュあるあるではありますが,体験するとかなり悲しいものがありますよね…

 スポーツシューズのシューレースは丸紐ではないため両端が鋭利になっており,毛羽立っていない新品状態だとレースホールの端にどんどん食い込み広がっていき,最終的には貫通してしまいます

 いきなりシューレースをキツく結ぶのではなく,シューレースを緩く結び,ある程度馴染ませてから徐々にテンションをかけ結んでいくのがベストかもしれません





USA & PG
 タンにはPGロゴと星条旗がパッチとなり縫い付けられており,宇宙服感がありますね

 ちなみに,BHMやASカラーではアッパーにキャンバス素材が使われていたりと各カラーによってマテリアルに差があります

 これまでのようなインナーブーティ構造ではなくなり,フィットは過去作に比べると少々難アリ

 履きづらいだの抜きづらいだの文句を言いたくなるブーティ構造ですが,やはりフィットの面からはフルブーティがベストだと再認識しました





微妙に左右差があるのが気になる…
 履き口は米軍の戦闘服や登山用品,パラシュートに使われるリップストップ仕上げ,耐久性と軽量性を同時に両立させる混紡製法です

 この履き口部分はプレイしていると非常にスレやすく穴があきやすいためこのような強化マテリアルがベストですね(パイピングは破けるにせよ)

 ヒールタブにはPGの蝶ネクタイロゴ, ヒールカウンターには左足にNASA,右足にアポロ15号のエンブレムパッチ

 ちなみに…余談になりますがこのエンブレムパッチ

怒り新党
 USの公式Nike.comで "BEHIND THE DESIGN PG 3 X NASA" というエントリで"PG 3 NASA"のデザインを紹介しており

BEHIND THE DESIGN PG 3 X NASA
 「The shoe also has an Apollo 14 patch on the heel,」 とありヒールにアポロ14号のパッチがヒールに,というような説明が公式でされていますが…


APPOLO 14 and APPOLO 15





違うんだよ!!!!!!!

このパッチは14号じゃなく15号なんだよ!!



 左がアポロ14号のパッチロゴ,右がアポロ15号のパッチロゴ

 14号の記章は楕円形になっており,搭乗した三人の宇宙飛行士と史上三度目となる月面着陸を行ったことを表すデザイン,

 15号の記章は搭乗した三名の飛行士がアメリカ空軍の軍人であったため空軍をモチーフにした丸型,星条旗の象徴である赤白青で鳥を表しローマ数字で15を表すXVがクレーターの線でデザイン

 ていうかNASAの人も気付こうよ!間違った説明されちゃってるよ!


 ちなみに日本のNIKE公式サイトの "デザイン誕生まで PG 3 X NASA" でも

デザイン誕生まで PG 3 X NASA
 「ヒールにはアポロ14号のエンブレムパッチ」とありそのまんまコピペしている感満載!仕方ないんでしょうけど誰か気付こうよ!

 宇宙ヲタクの血が騒いで指摘せずにはいられませんでした…すみません……





けだし名言です
 ミッドソール後方にはPGのお気に入りの言葉である 「"Don't tell me the sky's the limit when there are footprints on the moon.(月に足跡が残っている時代に,空の高さが限界だとはもう言えない)"」と刻印





"NASA"
 インソールにはNASAロゴ

 割ときちんと圧着されているようで,10回以上履いても未だ剥がれる気配がないです





ずんぐりしたフォルム
 ミッドソールはPhylon(ファイロン), クッションはフロントにZOOM AIR

 フォームに変更を加え軽量化されたというファイロンは,確かに今までのファイロンの感覚とはだいぶ違うものを感じます,明らかに衝撃をより吸収しており,そして軽い





ボコボコ
 アウトソールはクレーターパターン

 円形が多数並んだトラクションは月面のクレーターをイメージ,PGの動きについて様々な分析を行い導き出したアルゴリズムに基づいて作成されたとのこと

 かなりフラットに近い設計で,マテリアルはXDRですがグリップは非常に…というかものすごく良いです

 アウトソール上にはPGの誕生日,キャリアの中でつけてきたナンバー,タトゥーの数などPGのルーツをたどる数字が刻印

 左右でアウトソールエアバッグ位置のカラーが異なり右足は赤,左足は青





体感より軽いです
 重さは 412g (14.6oz),サイズは28.5cm(US10.5)での計量

 同サイズのPG 2 ACGカラーを引っ張り出して計量してみましたが,433gだっためやはり軽くなっていますね





NIKE PG 3 NASA BOX
白基調なボックス
 ボックスは白を貴重に宇宙設計に関する柄が配されド真ん中には"PAUL GEORGE 3"とメタリック素材でデザイン

 上の方には"PALMDALE"との記載も,PGシグはボックスもこだわっていて素敵ですね










NIKE PG 3 NASA OVERALL
PG 3 EP - OVERALL
 「PG 2のアップグレード版(or軽量版)」という印象

 "PG 1"や"PG 2"ではPGのオフコートでのライフスタイルをデザインしたことからレザー+メッシュの組み合わせが続いていましたが,より性能を求め完全に軽量化に振り切った素材のみで構成されています

 アッパーおよびウイングの軽量化,TPU素材の排除,シューレースシステム/ミッドソールのフォーム変更,これらによる軽量化により"PG 2.5"よりもおよそ30gの軽量化につながっているとのことですが,自分としてはとてもとても好評価,軽いに越した事はないですからね

 履き心地とか以前に箱からシューズを出した瞬間に「うわ~軽いな~~」と声が漏れてしまいました,そのくらい軽いです

 にもかかわらず他の機能をスポイルすることなく完成されているかと





 残念なことは,もう少し全体的なブラッシュアップが欲しかった点と,インナーブーティ構造ではなくなり,今までよりも明らかにフィットしない点

 "PG 2"とアッパー構造もほぼ同様,クッションシステムもほぼ同様,シルエットもほぼ同様,言ってしまえばシューズ全体のプラットフォームがほぼ共通で見た目も機能も差異が少ないです,車で言うところのマイナーチェンジ感

 フィットも過去作よりは劣る感覚があります

 そして,個人的な意見ですが,正直言ってデザインはぼってりしていて野暮ったく,褒められたものではない気もします(ビッグサイズだと格好いいんですけどね…)

 前作"PG 2"や"PG 2.5"を持っている方は無理して購入する必要はないかも知れません,おそらく満足度は得られないかも,前作より向上している部分と切り捨てた部分とのバランスが人によって評価が違いそうで難しいです





NIKE PG 3 NASA OVERALL
イン側には >> な早送りロゴ
 そしてそして,このNASAカラーだけが\1,000ほど高くなっているのも謎すぎます…他カラーはどれも\14,040で統一なのにNASAカラーは\15,120 こういう意味不明なボッタクリはやめてほしいですね…(NASAロゴの使用料なのだろうけど)

 …とは言ってみたものの,このNASAカラーの魅力には勝てず何度見ても何度見てもややっぱり格好いい!(どっちやねん)

 PGが着用しているおそらくPEもほとんどがナイスな色合いで,履き口やアンクル周辺の宇宙っぽい素材,ミッドソールのメタル感など素晴らしい…ここまで格好いいとNIKEiDでリリースされても作る気をなくしてしまいますね

 下手するとストラップが装着された"PG 3.5"がリリースされたりするのかも…?それはそれでアリなのかも…?

 前述しましたが破損の恐れもありますので着用は慎重に…










Dunked on by Paul George #NBA #PaulGeorge #Giannis





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