NIKE ZOOM KD 4 Performance Review

NIKE ZOOM KD 4 Performance Review
 ケビン=デュラント シグネチャーモデル 第4作目 "NIKE ZOOM KD 4" をレビュー

 KD14がリリースされた今日この頃こんな珍作をレビュー. まぁ10年前のモデルのプレイバーーック!!的な感じです

 KD4は2011-2012年リリースなので,つまり10年前のモデルだという衝撃… 時が経つの早っっ!と思わずにはいられませんね… OKC時代は今よりもKD人気が高く,草バスケでの着用者も頻繁に見かけた気がします

 今回は書き貯めてあったレビューからたまたま目に入ったため,気まぐれで今さら公開するという荒業的アップです… ご査収ください…





2012 NBA Finals - Game Three
 ケビン=デュラント シグネチャーモデル第四作目"NIKE KD 4", OKCことオクラホマシティ・サンダー(Oklahoma City Thunder)に所属していた頃にリリースされた一足

 この"KD 4"を着用してKDは2012年のNBAファイナルに出場しました. 今では考えられないですが,ハーデン,ウエストブルック,KDというスターを揃えていたOKC黄金期に彼の足元を支えたモデル. デザイナーはLeo Chang(レオ=チャン)


Nike Zoom KD IV
 KD4ではアッパーにHyperfuse(ハイパーフューズ)が採用. 3つの異なる材料層を熱圧着させ,軽量 - 通気性 - 耐久性のあるほぼシームレスなワンピースアッパーとしてデザインされました.

 それと共に新しいアダプティブフィットシステムが採用. アッパーの内側から合成ストラップで足を包み込み,ロックダウン/フィットをさせています. さらにこのストラップはシューレースホールも備え付けられておりシューレースと連動.

 KD2以来のストラップが搭載され,限界まで低くしたかのようなローカットフォルムが特徴的でした. 過去あまり個性がなく,パッとしなかった印象のあるKDシグネチャーでもKD4はそのデザインの特異さからか,バッシュ好きはこぞって買っていた気がします(そして買った後のちょっとしたガッカリ感もすごかった)

 クッションは前足部にZOOM AIR, アウトソールには
かかとに敬意を表する「ビッグチャッキー」などの詳細をアウトソールに組み込んで、彼のチームと家族に敬意を表しています。
KDの晩年のメンター兼コーチ。つま先にハートの形をしたイニシャル「WP」はケビンの両親を表し、「バーバラ」は彼の祖母の名前です。アウトソールにも「WorkHard」「StayFocused」などのパーソナルメッセージがプリントされています。

 NIKEiDでもリリースされ, シグネチャー内では安価だったため当時はいくつか作った記憶があります(倉庫にあるんだろうなあ…)





B/R Kicks @brkicks A closer look at @PMcCaw0 in the Nike KD 4 “Scoring Title” tonight
 カラーは Tour Yellow/Lemon Twist-Photo Blue[473679-703], "SCORING TITLE"

 KDが3シーズン連続でNBA得点王に輝いたことを記念するスペシャルモデルである"スコアリング タイトル(Scoring Title)". イエローとブルーの二色に加え,ミッドストラップとヒールエリアにオクラホマの街地図をイメージした幾何学模様を配置. アッパーには3M社の"反射材(リフレクター)"が使われており,光を照らすと同じく幾何学模様が浮かび上がります.

 過去にも"SCORING TITLE"は KD 2 [398262-400]と KD 3 [503158-100]でリリースされ,今回レビューするKD4はオクラホマシティのハウス・オブ・フープス(HOH)で先行販売され,足数は多くなかったものの買おうと思えば買えるレベル.

 ちなみにKD 4 "What The"でもこのスコアリングタイトルカラーが右足内側後足部に採用されていました

 これは国内販売されたんでしたっけ…個人輸入した記憶がないのですが…リリースは2012年でした

 各所を見ていきましょう





デザインはいい…デザインは…
 アッパーは"Hyperfuse(ハイパーフューズ)"

 昔ながらというかさすがにいまはほぼ姿を消しつつあるフューズマテリアルですが,いま履いてみるとペコペコで懐かしい感じ

 フィットはまぁいまいち…切れ込みや補強などでの創意工夫は感じ取れますが,同時に悪い意味でのコストカットも感じてしまうのでバッシュとしてはなんともいえない残念な仕上がりではあります. とはいえ現代の価値観で結果論的に語っても仕方ないので当時の記憶を思い出しつつレビューしていきましょう





画像ではレースを外しています
 ストラップを使用した新しい"Adaptive Fit System (アダプティブフィットシステム)"

 シューレースを通りアッパー内側から外側へ斜めに貼り付くストラップは3M社の"反射材(リフレクター)"が使われており,いい感じで反射しまくりますが割愛(ググればでてくるので)

 ちなみに画像ではストラップにシューレースを通していませんが,これはストラップがかなり短いためしっかり貼り付けられるよう「あそび」を持たせた状態. こうしていないとキツくてキツくてまともに履けません

 また写真で分かると思いますがストラップセンターには穴が開けられており屈曲性/通気性に貢献しているようです. 実際このストラップは材質的にはソフトで足に干渉する感覚はなく素晴らしい. 当時はこれと同素材が使われたストラップ搭載のシューズが他にもリリースされていましたが忘れてしまいました…

 タンにはバスケットとボールのグラフィックと共に,得点王に輝いた2011-2012シーズン平均得点の「28」が刻印.





Kd
 ヒールカウンターはないものの中にしっかりとした芯材が入っておりかかとの抜けやブレは自分は感じませんでした. 自分はバスケの際アンクルブレース常時着用者ですがブレースとの相性も良い

 この写真でも分かると思いますがタン裏にもしっかりグラフィックが入っており芸が細かいです





漢のリアノンエア
 ミッドソールは"Phylon(ファイロン)", クッションはフロントのみZOOM AIR

 クッションはこれでは厳しいですね…そもそもファイロンが硬めなのにリアノンエアは辛すぎる, リアにエアがあればここまで不満を感じることもなかったと思います





さすがに経年が隠せません…
 アウトソールはサンダーパターン

 中足部はえぐられており8の字のよう. 粘性のあるラバーが使用されておりグリップは及第点を下回るレベル, またソール全体は薄いですがかなり硬いです. エッジを引っ掛けて止まることもできないタイプのソールデザインで個人的には悪い意味で参ったなあという感じ

 ソールにはKDの師であり,35歳で殺害された最初のコーチのチャールズ=クレイグに敬意を表す「BIG CHUCKY」. アウトソールトゥのハートの形をした頭文字「WP」はKevinの両親を表し,「Barbara」は彼の祖母の名前,「Work Hard」および「Stay Focused」という個人的なメッセージもアウトソールに刻印されています.





軽量ではありますが…
 29cm(US11)で362g(12.7oz)





NIKE ZOOM KD 4 Ocerall
 サイズはマイサイズでは少々厳しい感じ. 特に甲高足ではないですがそれでもストラップを締めようとすると圧迫感がすごいです. 最近だとカイリー6でも人によってはストラップが締められなかったなんて話を聞きますが同レベルかそれ以上にキツい.

 このキツさはもうデザイン由来のものなので0.5cmアップしても厳しい気がします.そういう問題じゃない

 アッパーはまさにザ・プラスチック的な履き心地で「ザ・ハイパーフューズ」. まったく「あそび」のないフィット感で屈曲部はワシワシと足に食い込んできます. フィットとか快適とは程遠い感じの履き心地. この素材的に劣化等とは無関係なのは利点かと,2021年でも普通に履けるってすごいですよね…

 クッションはないのと同様. そもそもミッドソールは薄く,そのファイロンフォームすら硬いように感じます, おそらくリアにもズームエアがあればかなり評価が変わったのではないかと

 アウトソールは購入直後からあまりグリップするとは思えませんでした. 今やもうつるっつるで厳しいですね. ヤスリがけを頻繁にしないと…

 まぁ10年前のモデルをいまレビューしてもアレなのでこのへんで…とはいえちょくちょく復刻していますし欲しい人はFLIGHT CLUBなどでは実際にまだ販売されていますし,今でもマイサイズ(US11)が約$400という謎の高値ではありますが一応新品が売られており購入できる状態ではあったりします(他サイズも少しだけある)
 

いろいろ言っているけどまた欲しくなります
 こんなシグネチャーがかつてリリースされていたとは考えられないほど現シグネチャーとはコンセプトが変わりまくりでびっくり

 「軽い」「低い」「安い」の三点を完全に満たしたKD4ではありますが,この後もどんどんシグネチャーとしてのコンセプトがブレてきているようでよく分からなくなってきます

 Disではないのですが,KDシグはコービーやレブロンと違い連綿としたシグネチャー自体の「らしさ」がないのが弱点かと. KD 4と5はぜんぜん違うし,5と6も違うし6と7も違う. 初代から最新モデル(KD 14)を並べても統一性がマジでないというか,なくてもいいんですが「これ本当に同じ人が履いているの?!」という感じ

 良くも悪くもシグネチャーモデルには「らしさ」を求めていきたいですね… その点いまのカイリーシグネチャーはそのカイリーらしさを貫いておりその点では素晴らしいと思っていたりします

 というわけで最新作のレビューではないどころか手に入らないモデルのレビューですが古参のオタクの方は懐かしいのではないでしょうか. これまでもオールドモデルはちょくちょく「いまさらなレビュー」をしてきており,そのいくつかは「このシューズが○年前とは思えないです」みたいなコメントをしたこともありましたが,今作"KD 4"に関しては「あっ… きみは普通に10年くらい前のクオリティだね…」といった感じですけどね…

 とはいえ履いてみての楽しさはあります. 自分の場合バッシュがただ好きなので,パフォーマンスを求めて最適解を探すようなタイプの人間ではないので

 もうこの時代のバッシュを持っている/履いている人なんてほとんどいないでしょうし覚えている人も減ってきているでしょうね…

 というわけで(二回目),最新作"KD 14"が楽しみな今日この頃です. レトロというわけでもない一昔前のバッシュもちょくちょくレビューしていきますのでついて来れるキモいオタクだけがついてきてください!





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