JORDAN CP3.XII Performance Review

JORDAN CP3.XII Performance Review
JORDAN CP3.XII Performance Review
 クリス=ポール シグネチャーモデル第11作目 "JORDAN CP3.XII (ジョーダン CP3 12)"をレビュー

 2021 NBAファイナルもいよいよ大詰め…! こんな時期にCP3のシューズを履かないでどうする!!!という気持ちでレビューしていきます(レビューを書いたのは2019年でしたが…)

 そもそもCP3シグネチャーは1作目からすべて履いているので思い出深いシグネチャーだったりします. もうそろそろ復刻されてほしいですね





@savannahstate Thank you @cp3 for highlighting Savannah State University!
 クリス=ポール シグネチャーモデル第12作目"JORDAN CP3.XII"

 CP3のゲームにおけるリズムチェンジやコートでのギアチェンジから,対戦相手が理解できない彼の「シフト」をデザインのインスピレーションにしています.

 前作"CP3.XI"からのアップデートとしてまずストラップは取り外されました. アッパーにはパフォーマンスニット,クォーターパネルにはシンセティックスエード. このシンセティックスエードはプレー中の接触や屈曲により,アウトソールに使われているものと同カラーが中から出現する仕様だそうです(海外サイトでも出てきた人と出てこない人がいるらしい)

 横方向の安定性のためフォアフットレーシングシステム(FlightWeb)が採用されています. クッションは"CP3.XI"と同様,前足部ズームエア. アウトソールはヘリンボーントラクションパターン

 ラストはPFではなく,XDRでもないためPFXでもありません

 また,今作ではCP3の新しいロゴがデビューしました


Jordan CP3.XII 鞋舌貓頭鷹標誌來自對家人的愛
 14年間のキャリアを通してコートで最高の博学に達したことを表し,すべての生物の中で最も賢いフクロウがデザインされた新シグネチャーロゴ

 幾何学模様を四点の等しい部分に分割し,フクロウの右目はクリス=ポール, 左目は娘であるカムリン=ポール. 体は妻のジェイダ=ポール, 足は息子のクリス=ポール二世を表し,一つも欠けることのできないCP3の家族を各々の星座によって表しています.

 また,フクロウは深い洞察力とチームコマンダーであるCP3のバックグラウンドを表しています





柯拔 Air Jordan CP3 XII CJ4275-006 保羅 火箭 Chris Paul 籃球鞋
 カラーは BLACK/UNIVERSITY RED-WHITE-METALLIC GOLD[AQ3744-006], "UnfinishedBusiness"

 1stリリースの3つのカラーウェイの内の一足で,CPのこれまでのキャリアを旅にたとえたカラーリング.「未完の仕事」と題された今カラーは,ジョーダンブランドらしい一般的なシカゴ=ブルズカラーです

 各所を見ていきましょう





ちいちゃいジャンプマン
 アッパーはパフォーマンスニット

 レーシングシステムはアシンメトリー仕様, 外側下2箇所がレースループ(FlightWeb),その上4箇所のレースホールを通ります

 トゥの外側テンションがかかるエリアはTPUでオーバーレイされジャンプマンが鎮座





CP3では珍しい仕様
 内側はオーバーレイされたシンセティックスエード

 最下段から6箇所がレースホール, その外側に三箇所ホール(赤)が開けられており自分でカスタマイズできる仕様. 写真だと分かりづらいですが内側レースホールは金属のハトメになっています

 このシンセティックスエードはかなり硬く,剛性とかそういう問題じゃなくただ単に硬い…ぜんっぜん屈曲しない… このあたりはカラーリングによって使用されているマテリアルに差異があるでしょうから断言できませんが個人的には厳しいフィッティング

 ちなみにトゥは屈曲性を意識したのかミッドソール/アウトソールに一か所凹凸があり「3」が刻印(画像は最後に載せてます)





OWL
 タンにはNew CP3 OWL(フクロウ)ロゴ

 OVOのOwlロゴとかぶってしまっている気もしますが… CP3ロゴはデザインが秀逸だったため少々残念





ジャンプマン(剥がれちゃいそう)
 ヒールカウンターはシンセティックスエードのオーバーレイ

 ジャンプマンが中央に鎮座している以外では,なんの装飾もないプルタブなど後ろ姿は非常にシンプル.

 ヒールのシルエットは前作CP3.XIにそっくりですが,ソールが丸みを帯びているのがお分かりいただけるかと.





「いつもの」
 ミッドソールはPhylon(ファイロン), クッションは前足部にZOOM AIR





うねうね
 アウトソールはヘリンボーンパターン

 ラバーはある程度粘性があり,アウトソールのエッジにも溝があるためこれはグリップするだろうなと思っていましたが予想通りのトラクション.

 また実際に計測したわけではないですが,パターンの溝が深い. 非常によくグリップします. 感覚的にはこのタイプのグリップの効き具合はアウトコートでより本領を発揮しそうな気がしますね

 前足部にはジャンプマン,後足部にはCP3 OWLロゴが隠れています(写真だとギリギリ分かるでしょうか…)





まずまず
 US11(29cm)で416g(14.6oz)










JORDAN CP3.XII Overall
 今回は最初に自分のバッシュの履き方を書いておきますが,基本的にここ最近はソックス二枚履き+アンクルブレース必着です. その上でのレビューとなります…

 サイズ感はいつものジョーダンブランドより横は狭い. グローバルラストを好む方であれば足にぴったり食いつくラストでしょうし,PFやEP好きな方であれば少々厳しいつくりかと.

 アッパーがニットであるため「やわらかい」「フィットが変化するのでは」と思う方がいるでしょうが,今作のニットは厚く編み込みも多く,従来のような伸縮するタイプのニットではありません. またアッパーエリアが限定されていることもあり(実質アッパー表面積の半分以下)ニットだからダメという感じはしない. ただもしかしたら足幅の広い方はニットに足が当たりつま先に不快感が残るのかも. 自分は感じませんでした

 むしろアッパーインナーが足型によって変形するような所謂メモリーフォーム的な感じではないのでそこに不満を感じました. イン側のシンセティックスエードは頑丈というか単に硬いので…

 ハーフブーティーのような形状で,サポートは良好. ヒールパッドは一時期のCP3シグネチャーよりは立体的な過剰演出はなくなり目立たないようになりましたがしっかり抑え込んでくれています. 後足部アッパーは立体的なつくりではないのでいささかチグハグですが…

 クッションは標準的. ミッドソールフォームは外から見ると厚いように見えますが,履いてみると薄く地面に近いように感じます. シワの入り方もこれまでより激しいのでフォーム自体も柔らかくなっているかもしれません

 また,中をぶった斬ったわけではないので断言できませんがおそらくシャンクプレートはなし. ソール剛性は感じませんが,アッパーが全体を助けてくれています. 筆者(185cm/85kg)のようにシューズに常に圧がかかっているようなプレイヤーでないと不満を感じてしまうかも

 ミッドソールは巻き上げられており,より動きやすくなっているものの安定性は欠くはず. この感じはこれまでのCP3にはなかったと思いますが,シグネチャーの中にこのような一足があってもよいでしょう. このソールの丸みは最初は気になった. すぐに慣れますが…

 アウトソールはホコリを拾いやすいのでダスティーなコートだとだめですが,グリップ力は非常に良い方です(このあたりは使っているコートのクオリティによりますね…)

 $100台でこのクオリティのシューズをリリースしているのですから


"3"
 良い意味でも悪い意味でもそつなく仕上がっており,CP3シグネチャーだなあという感じ

 トゥのシルエットは過去最高レベルに不細工ですし,デザインもJB廉価版のような感じなのでアレですが… クリス=ポール本人がNBAファイナルで着用し続けているという点に価値があるでしょう

 これまでよりプロモーションも減り,販路も減り,カラー展開も減り…と一抹の寂しさを感じずにはいられないCP3シグネチャー, なくなっちゃう雰囲気ぷんぷんです… MELOシグネチャーのように,ジョーダンブランドはある日いきなりリリースされなくなるのでCP3もそうならないようなるべく買って応援したいところです

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