JORDAN CP3.XI Performance Review

JORDAN CP3.XI Performance Review
JORDAN CP3.XI Performance Review
 クリス=ポール シグネチャーモデル第11作目 "JORDAN CP3.XI (ジョーダン CP3 11)"をレビュー

 ラッセル=ウエストブルックとの電撃トレードが発表されいま現在OKCに所属するクリス=ポールことCP3…新天地での活躍に期待ですね

 過去作すべてを履いてきているにもかかわらずジョーダン CP3シグネチャーはこれまでレビューしたことがなく,今回がはじめてのレビューとなります… もっとレビューしていくかあ…




B/R Kicks @brkicks @CP3 rocking the Jordan CP3.XI “Martin” against Oklahoma City.
 プレーオフわずか二週間前に急きょ発表された"JORDAN CP3.XI", シリーズ第11作目となります

 今作はCP本人のシューズに対する強い希望を元にしており,子どもの頃に気に入って着用していたという"Nike Adjust Force"からインスパイアされたベルクロストラップが搭載

 ここまで続いたJORDAN CP3シグネチャーですがストラップが搭載されたのはシリーズ初となります

 プレーオフを控え,より激しいゲームに備えるためこれまでのフロントのみZOOM AIRクッションから前後ZOOM AIR搭載となりクッション性も向上. 少しのブレも許容できないため,側面にTPUプレートも装着されました

 これまではプレーオフ前にAEがリリースされていたCP3シグネチャーですが,今後はリリースがなくなるようです





Tamera Young in the Jordan CP3.XI “Martin”
The Best Kicks On Court of the WNBA Season So Far
 カラーは BLACK/UNIVERSITY GOLD-WHITE[AA1272-007], "Martin"

 この"Martin(マーティン)"とは90年代にアメリカで大ヒットしたコメディドラマ番組

Is The 'Martin' Reboot Close To Becoming Reality?
 デトロイトを舞台とし,1992年から1997年までFOXで放映されたシットコム(シチュエーション・コメディ)で,『Do the right thing(ドゥ・ザ・ライト・シング)』や『Bad Boys(バッドボーイズ)』に出演していることで知られるマーティン・ローレンスが出演/製作しています

 メソッド・マンやノトーリアス・B.I.G.、スヌープ・ドッグ等HIP-HOP界のレジェンドが本人として多数ゲスト出演しているという,ヒップホップファンにはたまらないつくり. 彼らは本人として出演しているため,披露するラップや彼らのキャラクター,背景がそのままコメディとしてドラマになっているため,笑えるシーンがとても多いです(こういうドラマはいま現在これしかないでしょうね…)

 Kendrick Lamar(ケンドリック=ラマーの)ミックステープ『Overly Dedicated』に収録されている「P&P 1.5」という曲の冒頭で,このマーティンでよく交わされる台詞がサンプリングされていたりと,いま現在でもヒップホップ業界に大きな影響を残しています

 アメリカに住む黒人の皆さんで知らない人はいない!と言っても過言ではないほどに有名で,ご多分にもれずCP3がこのドラマの大ファンということでこのカラーが採用され,この一足が出来上がったそう

 "NIKE LEBRON 16"でもMartinカラーがリリースされましたが,やはりNBAプレイヤーにも人気のよう. カラフルな色やストラップのグラフィックはロゴやドラマ内の色彩から抽出されており,リーク時はその奇抜なカラーからGSかと思われましたが通常リリースとなりました

 各所を見ていきましょう





足当りはソフト
 アッパーはシンセティックスエード

 シンセティックスエードにしては裏地のせいか硬めの履き心地,他カラーリングはサイドがメッシュですが,このカラーではサイドもシンセティックスエードのため全体的に硬く通気性は皆無です,特に夏場は厳しいでしょう

 他カラーリングも所持しているのですが,サイドパネルがメッシュになっているモデルはメッシュが非常にやわらかく,フィット感にこだわる方はこちらの方が良いかも知れません(自分は耐久性重視なためスエードをチョイス)





上から見ると…
 ストラップは外側から内側に巻かれており,内側サイドパネルど真ん中でベルクロでくっ付く仕様. これは個人のプレースタイルにもよるのでしょうけど自分はたまに剥がれてしまいました(ベルクロの噛みがちょっと弱いです). ただ仮に剥がれても形状的にぶらぶらにはならず安心なつくり

 上からこう見ると斜めにグルーブが入っており,トゥの屈曲性の高さを伺わせます

 ストラップの付け根にはTPUパーツが埋め込まれています

JORDAN CP3.XI 拆解報告
 この埋め込まれている位置がどうやら絶妙で,「こういう屈曲部に入れると足に干渉して痛いのでは?」と思っていたのですが,この大きさでもまったく干渉せずに効いています

 同じような位置にカーボンパーツが埋め込まれていた"KOBE 10"ではサイズが小さかったにもかかわらず微妙に足に食い込む感覚がありましたが,CP3.XIのTPUパーツはこのパーツは足に食い込んできません





裏にはオートグラフ
 トップホール以外はFlight Webによるレーシングシステム

 FlywireになったりFlight Webになったりとどっちつかずな感じもありますが,今作に関してはストラップと愛称が良くFlight Webでもフィット感は死んでいません

 サイドパネルのこのグルーブの入り方は"AIR JORDAN 12.5"を彷彿とさせますが…誰も知らないか…





ここにもマーティン
 シューレースチップもMartinカラー

 シューレースは丸紐なのでほどけやすい…別のシューレースに替えましょう





ハーデン3っぽいですが
 ヒールはCPのロゴでカバーラップしてあります, かかとの掴みは非常に良好

 シューズ高はこれまでのCP3シグネチャーと同様ですが足首周りの出来具合は前作"JORDAN CP3.X AE"に非常に近く,耐久性が増していると感じます





FUTU
 Ortholiteインソールにはジャンプマンがプリント

 他カラーだと凝っているインソールもありますが,今カラーはいたって普通のジャンプマンプリントでした…

 マーティンにこだわるのであれば(そして実際アッパーはこだわっているのだから)もう少しインソールにも凝ってほしかったところ,少なくともマーティンカラーにしてくれ…





バランスの良いシステム
 ミッドソールは"Phylon(ファイロン)",クッションは前後にZOOM AIR

JORDAN CP3.XI 拆解報告
 フロントがズームエアと言っても,これまで連続で採用されてきた分割エアユニットではなくPGシグネチャーで採用されているような楕円形のユニット

 リアは"LEBRON 11"などで採用されたヘキサゴンポットです.

 フロントのエアはプレー中ほぼ感じませんが,リアはわりかし感じで良い感じ,なおシャンクプレートもかなり感じるつくり





超良グリップ
 アウトソールはヘリンボーンパターン

 グリップは良好…というか超良好,少なくともここ数年のCP3シグネチャーの中ではトップクラスだと思います. スキール音はせず,静かにきちんと止まるタイプのラバー. ラバー自体はかなり硬いです

 CP3シグネチャーでここまでグリップ性が高いモデルは過去になかったような気が… とはいえカラーリングによりますから判断は難しいところ





重さは通常クラスですね
 29cm(US11)で446g(15.7oz)

 ボックスは通常のジョーダンボックスなので省略










JORDAN CP3.XI Overall
 ジョーダンブランドが$115というコアプライスでリリースしたのは奇跡. 非をつける部分が見つかりませんね…

 特徴的なストラップですが,履いてみると存在感は思ったよりありません. 邪魔もせず主張せずという感じでストラップ嫌いな方もそこまで不満を感じないのではないかと

 フィットはアッパーがフィットするというよりFlight Web部分だけがフィットしている感覚. なんだかサイドパネルは浮いているような感触です…

 ただしアッパーはシンセティックレザーモデルの方がガッチリしているので自分好み, メッシュモデルはもう少し緩い感じでした. どちらもFlight Webが効いている感覚がありサポートは十分

 クッションはフロントはイマイチですがリアは着地の際などとても良好. アウトソールはラバー素材/パターン共に神でした

 シューズは重く感じますが,マテリアル的に仕方ないでしょうね…海外レビューを見る限りだとメッシュモデルの方が軽いようです

 耐久性もあるにはあるのですが,数回の使用でシンセティックスエードは結構痛みますね…かなりケバケバになってしまいます





ここ数年のCP3シグネチャーで一番好きなデザイン
 安定したクオリティと一定のスタイルを維持し続けてきたJORDAN CP3シグネチャー

 カーメロシグネチャーが終焉を告げ,次になくなるのはCP3シグネチャーであることは自明ですが,OKC移籍でクリス=ポールのキャリアがどうなってしまうのか心配でなりません

 ラッセル=ウェストブルック以外にシグニチャーモデルを作ってもらえる選手がいないジョーダンブランドですが, 八村塁やザイオンという新しい世代がジョーダンブランドを盛り上げていってほしいと思う今日このごろ(八村に関しては,個人的には短期的なスタッツのみで語られるのではなく細く長くプレーしてほしいですが…)

 "AIR JORDAN XXXIV"がリリースされ評価が高いこともあり,2019-2020シーズンもジョーダンブランドからマジで目が離せません…!アツいです!

 "JORDAN CP3.XII"も購入済みのため,レビューするかも…しないかも…?










@cp3 Family affair! Happy birthday @_kingcozy


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