NIKE KOBE 1 PROTRO Performance Review


NIKE KOBE 1 PROTRO PERFORMANCE REVIEW
 コービー・ブライアントのシグネチャーモデル "KOBE 1 PROTRO (コービー 1 プロトロ)"をレビュー

 以前にインプレッションを書きましたが,今回はしっかりパフォーマンスレビューしていきます!

 もうすぐ"KOBE 4 PROTRO"がリリースされる予定もあり,ますますコービーシグから目が離せませんね




KOBE BRYANT CONTINUES TO IMPACT BASKETBALL WITH THE ZOOM KOBE 1 PROTRO
 2005年,ナイキからコービーに用意された最初のシグネチャーシューズ"ZOOM KOBE 1(ズーム コービー 1)"が13年の時を経てアップデートされ,"KOBE 1 PROTRO(コービー1 プロトロ)"として生まれ変わりました

 "PROTRO(プロトロ)"とは"PERFORMANCE""RETRO"を合わせたまったく新しい概念

 オリジナルのシルエットを保ちながらも軽量化/高性能化を目指し,イノベーションやNIKEの最新テクノロジーを取り入れ出来上がった一足

 単なる『復刻』を望まなかったコービーですが, 自身のシグネチャーモデルに対する最大限の尊重を感じます

NBAでもデマー・デローザンやデビン・ブッカーなどトッププレイヤーが,そして自身のシグネチャーモデルがあるレブロン・ジェームズも着用していました





Trey Lyles wearing the Nike Kobe 1 Protro against Los Angeles
 カラーは ブラック/ホワイト/バーシティ メイズ(AQ2728-003), 通称 "DEL SOL (デルソル)"

 "DEL SOL(デルソル)"とはスペイン語で太陽を表します

 ファーストカラーでもあるこのデルソルは日本国内発売がなかったのですが,どうしても欲しかったため個人輸入を敢行…計$220くらいで購入しました(たぶん)

 他のプロトロと違いこのカラーは割とすぐ完売し,今は入手が難しくなっています

 各所を見ていきましょう





いかにもなレトロに見えますが…
 アッパーはレザー

 レザーとはいえ,レトロっぽい履き心地とは違いかなり薄くしなやかに感じます,オリジナルを履いていた時の感覚はこんな柔らかくなかった…結構硬くてハラチ2k5とちょくちょく履き換えてた記憶があります…

 トゥ部分にはヌバックレザーを使用





カーボン
 スウッシュ下のカーボンヒールパーツもアップデートされており,


How the Kobe 1 Protro Compares to the OG Zoom Kobe 1
 微々たる差ですが,鋭角になりサイズ変更が加えられた模様





ヌバックは質感がいいです
内側は中央部分で斜めに切り返されており,アンクルに近い部分はやはりヌバックレザーを使用

 シューレースホールは五つで,FlyWire(フライワイヤー)などは組み込まれていませんが,柔らかで足当りが良く,しなやかなクオリティの高いレザーのおかげかフィットは良好

 近年のフューズやニット,剛性素材とは違う,かといってレトロ系とも異なる履き心地





君は"UPTEMPO"を知っているか?
 ヒールには"UPTEMPO" のロゴ

 「このUPTEMPO(アップテンポ)ってなに?」と思う方がいるかも知れませんが,当時はナイキバスケットボールシューズは三つのカテゴリに分かれていました

 センターなどパワープレイヤー向けのカテゴリである"FORCE"シリーズ (チャールズ・バークレーのシグネチャーである"AIR FORCE MAX CB"や"AIR FORCE 180"に代表されるように,ビジブルのマックスエアが配されたビッグマン向けのライン)

 1989年にスタートしたスピードプレーヤー向けのカテゴリ"FLIGHT"シリーズ ("AIR ZOOM FLIGHT"は未だに高い人気がありますし,"AIR FLIGHT 89"がジョーダン4と同じソールユニットであることはあまりにも有名ですね)

 ガードなどオールラウンダー向けのカテゴリ"UPTEMPO"シリーズ(ZOOM AIRが組み込まれたことで"AIR ZOOM UPTEMPO V"など自由なデザインが成されたモデルが多いです, "ZOOM LEGEND UPTEMPO"は今回紹介している"KOBE 1"とほぼ同じツーリングです)

 今現在はシグネチャーやシリーズで分かれていますが,少し前はこのようなカテゴライズや棲み分けがされていたのですね





スナイパー
 インソールはシースロゴでなくスナイパーロゴ

 無数の通気孔がありますがあまり効果は感じず





最高のシルエット
ミッドソールにはPROTROでの変更点として,クッションとシャンクプレートに変更が加えられています


How the Kobe 1 Protro Compares to the OG Zoom Kobe 1
 前後ZOOM AIRがフルレングスのZOOM AIRに変更されており,


How the Kobe 1 Protro Compares to the OG Zoom Kobe 1
 シャンクプレートはマテリアルも変更し小型に.

 こう分解すると明らかですが,オリジナルのフロントのエアバッグは拇指球直下に配置されておりエア容量としては小型だったのですね





見事なグリップです
 アウトソールはヘリンボーンパターン+ブロックパターン

 ラバーの配合やコンパウンドを変更したのか,恐ろしくグリップします…これに文句を言う人はいないのではないかと…





後光が…
 シンプルに黒一色のボックス,上蓋にはシースロゴとオートグラフが

 ちなみに写真を撮り忘れましたがサイズはUS10.5(28.5cm)で434g(15.3oz)でした










KOBE 1 PROTRO OVERALL
 思い出補正が入って高評価になっているわけではなく…本当に本当に本当に良いです

 現在進行形で発展を続けているバスケットシューズというジャンルにおいて,10年以上のモデルをテクノロジーを駆使しここまでのクオリティに仕上げたことがまず凄い

 やはりニットアッパーに比べるとフィットがイマイチだったり,メッシュ,フューズアッパーに比べると重量はイマイチですがレザーアッパーでここまでの軽量化も高く評価されるべきです,しっかり足が守られている感覚はやっぱり素晴らしい

 レザーアッパーは履き続けていくことで「足に馴染む」感覚があるので,これは最近のシューズではなかなか得られない感覚ですよね

 前述した新旧比較画像でレザーの断面図を見ると確かにきちんと薄くなっており,それだけでなくミッドソールのフォームも薄くなっています,
 ただ薄くするだけでなくフルレングスのズームエアをセットすることでクッションもパーフェクトと言っていいレベル

 アウトソールも「昔こんなにグリップしたっけ?!」とかなり驚きました,実はこのプロトロというコンセプト自体,最初はかなり眉唾だと思ってましたから…

 次は"KOBE 4 PROTEO"がリリースされますが,それはそれとしてこの"KOBE 1 PROTRO",是非押さえておいてほしい一足です










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NIKE KOBE AD EP Performance Review

NIKE KOBE AD EP : PERFORMANCE REVIEW ナイキ コービー AD EPのレビューです