NIKE LEBRON 19 Performance Review

NIKE LEBRON 19 Performance Review
NIKE LEBRON 19 Performance Review
 レブロン=ジェームズ シグネチャーモデル第19作目 "NIKE LEBRON 19(レブロン 19)"をレビュー

 レブロンシグネチャーはやたらと高額のため新作を即購入などしてバスケをしガッツリ履いてレビューする気がマジでないのですが,今回はクーポンなどがあった上,バスケの予定がありまして…
 それならカラー的にもサウスビーチ的な雰囲気がいい感じだしな!!と思い購入してしまいました…!

 久々にレブロンを,それも最新作シグネチャーをレビューしていきます!!





NBACentral(@TheNBACentral) - LeBron James tonight
 レブロン=ジェームズ シグネチャーモデル 19作目 "NIKE LEBRON 19(ナイキ レブロン 19)"

 長編映画 "Space Jam: A New Legacy(邦題『スペース・プレイヤーズ』)"でデビューしたレブロン最初のシグネチャーシューズです. デザイナーは Jason Petrie(ジェイソン=ペトリー)

 ジェイソンがレブロン17をデザインしている時に映画『スペース・ジャム』にレブロンが出演することを知ったそうです. またその際に,レブロン本人からマックス・エアを搭載するようオーダーがあり,LeBron 19のデザインでは映画で起こっていることに導かれデザインすることになりました. ジェイソンは「私たちはレブロンに,異世界の宇宙時代のような外観のまったく新しい感覚を与えたかったのです」と語っています


テックタグが付属
 付属のテックタグには"LEBRON NINETEEN", "LONG LIVE THE KING"

 外観からはシュータンと履き口にインパクトのあるエアポッドが埋め込まれたアッパーが目を惹きます. 薄く透明なレイヤーアッパーの中にはフルレングスのインナースリーブ.

 クッションにはビジブルMAX AIRと,前足部に内蔵された厚手の高反発Zoom Airユニットを組み合わせ,バルブやチューブのような新しいデュアルチャンバーエアマックスユニットを備えています.

 レブロン・ジェームズのクラウンロゴをヒントにした繊細なブレードパターンを使用したラバーアウトソール





atmos(@atmos_tokyo) - 【 NOW NO SALE 】▶︎NIKE LEBRON XIX(DUTCH BLUE/POMEGRANATE-LIME GLOW-WHITE)
 カラーは Dutch Blue/Pomegranate/Lime Glow/White[DC9339-400], "Tropical"

 冒頭でも触れましたが,Nike LeBron 9 PS Elite "South Beach"のようなカラーリング. もう少しアッパーがグレーがかって,フライワイヤーやタンタブがピンクであればドンピシャでした

 分かりづらいですがトロピカル的なロゴがヒールに鎮座しています(後述します).

 各所を見ていきましょう





lowを除けばトランスルーセント素材は初?
 アッパーはシンセティックテキスタイル グリッド

 網目になっているマテリアルで,いわゆるリップストップ系の素材に似ているように感じます.
 トランスルーセント素材のためインナースリーブは透けています. この素材だけであればふにゃふにゃ. あくまで内部のインナースリーブを抑える用途です





ワイヤー切れが怖い
 アッパーのエッジにはアイステイからヒールまでのTPUオーバーレイ. このTPUオーバーレイに開けられたホールからFlywire(フライワイヤー)が二ヵ所伸びています

 写真では分かりづらいですがシューレースは最下段がアッパーエッジのTPUオーバーレイに開けられたホールを通り次にフライワイヤー,次にアッパーと王冠/レブロンシグネチャーサインのついた大ぶりなTPUパーツ,次にフライワイヤー,最後にアッパーエッジのTPUオーバーレイ二ヵ所を通ります.





縦スウッシュ
 アッパー内側もTPUパーツ, こちらは縦スウッシュロゴ





エアポッド
 TPUパーツは左右両方からアッパー,インナースリーブを通じて足の甲を押さえつけます

 エアの入った二ヵ所の「ポッド」. 一つ目はライオンロゴのタンにインサート





長タン
 タンのポッドが埋め込まれたインナースリーブはここ最近のレブロンシグネチャーに見られる「微妙にタン長い系」. くるぶしエリアだけがくり抜かれ,タンとアキレス部分はしっかりと伸びてハイカットのような形状

 この微妙に長く,微妙に硬いタンは足首に食い込んでくるのですが,ずっと変わらずシグネチャーがリリースされ続けるのでナイキとしては問題ないという判断なのでしょうか

 タンはポッドを通し,向こうが透けているのが分かります





エアポッドからスウッシュ
 ポッド二つ目はアンクルに. アンクルのポッドは五つにセパレートされており屈曲が意識されています

 ナイキのインフォメーションではシュータンと履き口にポッドを埋め込むことで軽量化を実現し足首のズレを防止するとありますが,このポッドがそれらの役割を果たしているかはちょっと微妙(後述します)





ゴツさとは裏腹に
 ここまでのマキシマルデザインにも関わらずヒールカウンターはなし

 外付けのヒールカウンターがガッチリ備えられていた前作に比べると華奢な印象を受けます





トロピカル!
 ちなみにヒールの中央エアポッドからはトロピカルロゴが. 「なんで月?! 太陽じゃないの?!」とツッコみたいところですがとりあえずかわいい





おなじみ
 インソールにはドットで表現されたLJキングロゴ

 インソールは接着剤で若干圧着されているものの取り外しが可能





盛り盛り
 ミッドソールはCushlon(クシュロン), 前足部はZOOM AIR, 後足部はMAX AIR

 見て分かる通り,いわゆる「下駄ソール」です





11ライク
 アウトソールはブレードパターン

 レブロン・ジェームズのクラウンロゴをヒントにした,マイクロエンジニアリング的に非常に繊細なパターン. 前足部の亀裂感などはLEBRON 11 を彷彿とさせます





これがバッシュの重量か…?
 29cm(US11)で608g(21.4oz)





NIKE LEBRON 19 Overall

 サイズはいつものナイキバスケットボールで問題ありませんでした(ソックス二枚履き+アンクルブレース着用)

 アッパーはインナースリーブでフィットが良いと誤解してしまいますが,よくよく履いてみると安定した動きができない. 自分の動きにアッパーがついてこれていない

 カットとしてはハイカットの部類に入るのでしょうが,アンクル周りはなんのサポートも感じず,ハイカットに見えますが実質ローカットのようなサポート感. シュータンとアンクルエリアにあるエアポッドもエア圧が低いため十分なサポートを得られているとは思えず. 店舗にある実物でエアポッドを指で押してみてほしいですがぐにゅぐにゅ動きます

 自分はこれを分かっていながら挑戦的に買ったのでまぁよいのですが,カットを見てハイカットだと思って買ってしまうと想定通りのサポートは得られないはず. にも関わらずエアポッドが存在しているためアンクルブレースが微妙に窮屈

 インソールは取り外せるためSIDASのACTION 3Dに入れ替えましたが,じゃっかんカチっとした感覚はあるもののソールの不安定さを消すことはできず

 アウトソールパターンはホコリを拾いやすく,最初はグリップするのですが少し経つとズルズルすべりだす感覚がありました(このあたりはシビアコンディションでの使用ではありましたが)

 ソール接地面積が非常に狭く,エアの可動に伴い安定性が本当にない. エアのグニグニ感を得るためにはこのデザインがよいはずですが,接地感を得るという意味では微妙です(ちなみにインソールは純正インソールを使用)

 一応私の身長体重を記しておくと185cm/90kg ですが,どのくらいの身長/体重であれば安定するのでしょうね…

 スコア的にはいたって平均的なシューズに思えてしまいますが,そういうわけでもなく. 軽く動くレベルでは不満を感じないはずですが急な切り返しにはついてこれていない気がします





「パフォーマンス」という観点では

 結論から言うと「またダメだった時代のレブロン シグネチャーに戻ってしまった」

 これまで書いたことはないと思うのですが,個人的にレブロンシグネチャーは初代から軒並み履きこなすことができず,「これは一般人のためのシューズではない…レブロンのためのシューズなんだ…」と思い,レブロンを着用してのバスケは諦めていました.

 それが払拭されたのが"LEBRON X". 私の脚では長らくレブロンを履いてバスケはできなかったわけですが,やっとこれなら履ける!実戦投入できる!というシューズが登場. 嬉しさのあまり着用し続けましたが,LEBRON 11,12,13,14とまた履きこなせないシューズに戻ってしまいました. そして"LEBRON 15"からまた「自分の脚でもこれなら履ける…!」というシューズになり履き続けてきましたが,その時代がまた終わってしまった.

 試着段階で「こりゃダメくさいな…」と思いつつもチャレンジしたわけですが,想像通りにバッシュとしての性能は思わしくなかった. とはいえ初期レブロンシグネチャーに比べれば履けるレベルにはあります


あふれでる高級感

 今作のキモとなったクッションは確かにグニグニ. ここだけをとればナイキが考える「宇宙感」はあるにはあるのですが, Flyweave(フライウィーブ)やLunar(ルナ)などナイキにおいて宇宙っぽい思想のテクノロジーって既出なのですよね… しかもレブロン19における宇宙感は宇宙技術(またはその背景)が元となった新テクノロジーなどではなくあくまで『SPACE JAM(スペース・ジャム)』という映画に合わせたコンセプト. それが悪いというわけではないのですが,そこに合わせるべくシューズデザインが先行してしまった(そしてそれにテクノロジーが乗った)のであれば少々残念.

 価格も3万円近く,簡単にオススメできるようなシューズでもないですし,余程の物好きやレブロンフォロワーでなければいろんな意味でやめておいたほうがいい気がします.
 シューズのクオリティだけではなくプライスや他メーカーのシューズなどを加味し,総合的かつ相対的に評価すれば買わないほうがいい. 一般的なバッシュであれば二足買えますからね…. 「\26,400も払えばさもすごいシューズでバスケがプレイできるだろう」と思ってしまうと絶対に失敗する.バッシュの性能は必ずしも価格に比例するわけではありません

 レブロン=ジェームズ本人が履いているのをあまり見ることができない今作レブロン19,その理由に関してはまったく分かりませんが,こうなってしまったのは残念この上ない.

 世界的にもあまりパフォーマンスレビューがあがっていないのですが,みなさんこのシューズ自体は気になっているはず. 定価で人柱となりましたので参考にしていただければ幸いです.





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