SIDAS INSOLE ACTION 3D : Review

SIDAS INSOLE ACTION 3D : Review
SIDAS INSOLE ACTION 3D : Review
 SIDAS インソール "ACTION 3D (アクション 3D)" をレビュー

 唐突ですが久々のバスケギアレビュー,かつインソールのレビューは初ですね…

 インソールは市販品を10種類近く使用しているので,本当であればもっとレビューできるはずなのですが,同じものをずーっと使用しているわけでもなくあれこれ手を出しているためなかなか評価が定まらなかったりするんですよね…

 とはいえ,コロナウイルスも終息しつつあり体育館も徐々に開放されてきているようですね, これからはこういうギア系もレビューしていこうと思います




SIDAS
1975年にフランスで設立されたインソールメーカー"SIDAS(シダス)"

 世界初の熱成形スポーツインソールを開発, 40年以上の歴史を持ち2017年には日本でのシダス・インソール累計発売数量246万枚を突破しました.

 フランスの医療機関では,オーソティクスの50%ものシェアを占めていたりと信頼性の高いインソールメーカーです

 SIDAS公式サイト(https://sidas.co.jp/)には非常に多くのコンテンツがあり,インソールの成形方法や,インソールの効果を上げる方法,プロスポーツプレイヤーのレビューや,コンセプトBOOKなどが掲載されており非常に内容が濃く興味深く,読んでいるだけで楽しいです.

 リアルカーボンを使用したインソールや,ウィンタースポーツや極寒地域での使用にインソールに小型バッテリーを繋いで電熱で暖めるなんてモノも製品化されており…時代は進んでいますね…(実はスキーヤーなので気になる)



左 ACTION PLUS / 右 ACTION 3D
 バスケットボール含む室内球技スポーツ用には"ACTION PLUS(アクション プラス)"と"ACTION 3D(アクション 3D)"がラインナップされており,今回レビューする「アクション 3D」はステップインタイプ(既製品をそのままシューズに入れるタイプ)でいわゆるエントリーモデルにあたります.

 サイズは
XS (22.0 ~ 23.0cm)
S (23.5 ~ 24.5cm)
M (25.0 ~ 26.5cm)
L (27.0 ~ 28.0cm)
XL (28.5 ~ 29.5cm)
XXL (30.0 ~ 31.0cm)

 自分の場合,29cmなのでXLを購入しマイサイズに合わせてハサミで切っています(サイズごとに目安として切り込み線がある)

 アクションプラスは\9,200 アクション3Dは\5,200 (それぞれ税抜)

 各所を見ていきましょう





滑らない!
 表面は "PEトップ"と呼ばれるグリップ性の高い素材

 adidasなどのシューズ内で足が滑りまくるツルツルインソールは論外として,"AIR JORDAN XXX"などで使われていた表面に滑り止め加工がされたインソールと比べてもこちらの方がより滑らずグリップし,パワーをロスしていない感覚があります





せり上がるエッジ
 トゥ/つま先の厚さは3.5mmに設定

 インソール自体に使われている素材は"コンプレックスEVAフォーム"と呼ばれるEVAで,写真でいうグレーの部分. 非常に軽いですが強度がありしなやか





カッチリ, ハマります
 インソール裏にはナイロンアーチフレックスシェル

 このシェルがシューズと足の隙間を埋めることで一体感をつくり,蛇腹のようなグルーブ(溝)が足の立体的な動きに連動

 しっかり立体的に造型されておりこの土踏まずをサポートすることで身体の歪みも改善するそう.





しなる
 ナイロンアーチフレックスシェルは独自の立体形状加工により土踏まずを立体的にサポートする機能を果たすようですが,こう見るとそれも納得のつくり.

 ダッシュや切り返しなど足が激しく動く際,このシェルがしなり,そして反発しているのが分かります.





GEL
 ヒール中央部にはジェルが配置. このジェルが衝撃を緩和するそうですが,効果はあまり体感できない…かも

 フルレングスのズームエアやBoostの場合は特に体感できず「ないよりはあったほうがいいんだ
ろうけど分からないなあ」というのが本音

 Phylonミッドソールでリアにエアバッグなし,もしくはやadiprene+などだと多少存在を感じる気もしますが本当に微々たる差ではあります






-まとめ-

 大学時代に対戦した知人のクラブチームでは全員がSIDASを着用していると聞いてから前々から関心が高かったSIDASのインソール

 使ってみてすぐに感じるのはとにかく 「しなる」, そしてシューズ内で 「足がズレない」

 ナイロンアーチフレックスシェルはかかと,土踏まずをサポートすることでシューズにかかる力を逃がさずに設置時に地面からの反力を増幅させるそうですが,確かに足裏からぴったり離れず「足が浮く」ようなことがなくなります.

 足がシューズの中でしっかり固定されズレないことによる効果はすさまじく,踏ん張りが効くようになることで明らかに走りやすいそしてスピードが出しやすいです. シューズのアウトソールのグリップがかかる前段階として足自体がグリップをかけてくれる感触.


 また,硬すぎず柔らかすぎないEVAフォームは純正のインソールに比べてトゥエリアは薄いので,甲高でシューズがキツいという人にもシューズ内空間を広くする効果もある気がします(自分は甲高でないので分かりませんが…). 逆にかかとは若干キツくなったように感じます.

 インソール表面の素材は使用回数に応じて滑り止め効果は薄れてきますが,それでも耐久性は高い, 比較対象として適切かどうか分かりませんが"AIR JORDAN XXX"の滑りどめインソールに比べれば長くもちます


 それまでインソールを使って劇的な効果を感じたことがなかったのですが,このアクション3Dを使ってから,バッシュにはインソール必須だと考えが変わってしまいました. インソールはいろいろとそれまでにも使ってきましたが,そのくらい自分の足にはカッチリとハマったインソールで「餅は餅屋」なんて言葉がありますが正にその通り…

 \5,200と安くはありませんが,べらぼうに高いというわけでもないですし,インソールは一枚買っておけばあらゆるシューズに入れられるので是非一枚持っておきましょう. 「使わないよりは使った方がいい」とかいうレベルではなく「使った方が絶対にいい」. 極端な話,予算が限られているならワンランク低いバッシュを買ってでも外付けインソールを挿れるべきかと

 バッシュを数足持っている場合はローテーションさせて使えますし,純正のインソールがうまく剥がせれば基本的にどのシューズにも使えるでしょうしね.


 欠点というわけでもありませんが使用によって時間の問題でヘタり,圧力がかかるエリアから変形していきます.

 表面に穴が開いたり破れて破損するインソールも多いですが,SIDASの場合それより早くインソール自体がヘタってしまう気がします. あまり気にしなければそのまま使い続けられますけどね…
 (ちなみにサラリーマンの方にオススメなライフハックとしては若干ヘタってきた気がするインソールを革靴に入れるのがオススメです…バッシュと違って毎日履きますしね…多少ヘタった気がしても捨てずに革靴にぶちこみましょう)


着用しだしてから5年以上経っているのでかなり今さらなレビューですが,それだけしっかり使い込んだレビューと思って頂ければ幸いです… SIDAS, エントリーモデルでも非常にレベルが高く,オススメです!!!

 SIDASは他モデルも使っていますので,今後またレビューしていこうと思います…インソールのレビュー, これからも乞うご期待…!

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