Reebok The Blast Performance Review

Reebok The Blast Performance Review

　"Reebok The Blast (リーボック ザ ブラスト)"をレビュー

　このところ"The Answer DMX"とか"SHOX BB4"とかとか レトロ系のレビューが多いですが,最近のスニーカーヘッズはまったく興味がないようで… オタクのみなさん(失礼)だけが反応してくれて嬉しい限りです

　こんなレトロ系シューズレビューだれが見るんだという感じですが,オタクのみんな…ついてきてくれよな…！

　というわけでさっそく90年代の名作を振り返りつつレビューしていきましょう

　(ちなみにこのエントリ書き終わっていたのが2017年の2月でした…どんだけ寝かせたんだ…)

LA Lakers - Nick Van Exel

　そのスピードから"NICK THE QUICK"と呼ばれたNick Van Exel(ニック=バン=エクセル)が着用し一世を風靡した"Reebok The Blast"

　オリジナルは1996年にリリース. 左右非対称内外別色の白/黒カラーリング, ヒールエリアには"The Blast ブラスト(=爆発)"を象徴する衝撃波をイメージしたデザイン

　当時のEastbayのプレスリリースで"Left side of both shoes is white. Right side of both shoes is black. (両方のシューズ左側は白, 両方のシューズ右側は黒です)"と大々的に警告されるほど, 見た角度に応じて異なるカラーブロックで,アウトトールさえアシンメトリック. 一般的に考えられないものでした.

　クッションにはReebokの革新的テクノロジーである"HEXALITE(ヘクサライト)"を搭載. ヘキサライトは1990年にNASAとの共同開発によって生まれたハニカム構造（蜂の巣構造）による衝撃吸収システム.

　ヘキサライトを埋め込まれたミッドソールにはホールが開けられハニカム構造を横からも下からも目視することができます.

　ブラストはオリジナルのリリースから15年後の2011年に復刻され,そのリアクションが大きかったことから2014年にもオリジナルカラーが再復刻を果たしました

　90年代に誕生したバスケットボールシューズらしく,独創的でインパクトの強いオリジナリティにあふれたデザイン. オリジナルは$95でした.

　ニック=バン=エクセルのほか,Vincent Askew(ヴィンセント=アスキュー)が着用していました.

Reebok The Blast Basketball Shoe Original Nick Van Exel 1996

　カラーは WHITE/BLACK/EXCELLENT RED [M41941]

　リーボックのインパクトあるデザインに合うモノクロの白黒に,差し色のレッドが入り非常に衝撃的なカラーリング

　ブラストは多カラー展開されず少数のカラー展開でした.

　各所を見ていきましょう

黒/白

　アッパーはシンセティックレザー

　屈曲部はメッシュになっているため,フレキシブルなのにわりとペコペコするタイプのシンセティックレザーアッパーで,黒い部分はAIR JORDAN 5で用いられたデュラバックに近いです.

　履いた際はフィットしますが動き出すと若干アッパーが付いてこない感覚. レトロ系ではありがちなフィット感です.

　経年劣化するでしょうしアッパーは正直いってクオリティは低め.

タンは白/黒

　タンはメッシュ, 足当りは非常に良いです

　写真では分かりづらいですが,これはプリントしているわけではなくきちんと白メッシュと黒メッシュを縫製してタンに,タンタブもきちんと黒レザーと白レザーが縫製されています.

　またタンには履きやすいようPU製のリングが備え付けられています.

要チェックや！

　アッパーはこんな感じでしたが,ミッドソールは完全に色差があります.

　これはアウトソールに差があるためなので後述します.

硬いです

　外付きのヒールカウンターはありませんが,シンセティックレザーを立体的に加工し再現

　剛性は強くかかとの抑え込みは相当あり,レトロ系にしてはサポートには期待できます.

　またタンにリングがありましたがヒールにも同じリングが鎮座. これがあることで履きやすいです

良いです良いです

　インソールは赤にReebokとベクターロゴ.

　取り外してみると結構厚めのインソールで,このあたりもオリジナルに近いです

左足アウト側

　クッションはHEXALITE(ヘキサライト)

　ミッドソール横のホール(とアウトソール)からその存在を確認することができます.

左足イン側

　ミッドソール素材自体は厚く硬め,接地感はあまりなく反発は弱いですがクッション性はそれなりに感じ, 他のヘキサライト搭載モデルと同レベルと考えて良さそう

　とはいえレトロモデルなのでクッション性を要求するのも酷ですね…

スキール音なし

　アウトソールはヘリンボーンパターン

　接地感は悪いものの,フラットでグリップは悪くない. スキール音はしないもののしっかり食いつきます.

　去年リリースされた"MOBIUS"のデザイン元になったのはこのソールコンセプトでしょう.

意外と…

　29cm(US11)で492g(17.3oz)

Reebok The Blast Overall

　90年代の名作中の名作, 普通に使えるレベルにあるレトロモデルの一つだと思います.

　サイズ感は通常のリーボックと同様. リーボックのサイズ感があまり分からない場合はナイキと同等と思ってよいかと.

　アッパーは硬めのシンセティックレザーで剛性はありますが, ロックダウンするものの動きに対して若干パカパカしてしまうこのフィットには不満があるのとボトムヘビーで重い…走っているとすんげー疲れてしまいます… あと内部はパディングが厚くすごい蒸れます…

　アーチサポートも微妙なため,ほとんどのレトロ系シューズにありがちな「シューズ内で足が浮く」現象はやっぱり起こりますね. ですがアッパーの剛性でなんとかサポートされていると思います.

　クッションはあるにはあるんだろうけど実感するのは難しい. そもそもミッドソールのPU自体が硬め&厚め. 接地感はなくレトロのそれ

　またアンクルまわりがかなり細く造型されているためアンクルブレースの着用は無理ではないですがキツいです

　シンセティックレザーほぼ全面で通気性は悪いですが,グリップはあるので,秋冬あたりのあんまり整備されていない体育館くらいがベストコンディションかと. かなり対象が狭いですけど……

よきよき

　2014年のモデルですが,劣化を感じませんしまだまだ使えそう. 気になる方は是非ゲットしてほしいですがいまは難しいでしょうね…海外サイトでもゴールデンサイズはほとんど見かけません

　また,レビューしている最中に思ったのですがリーボックはナイキやアディダスに比べレトロモデルがいま現在も使えるレベルにあるモデルが多い気がしますね( The Answer DMX除く). 未レビューですが実はKAMIKAZEとかいまだに全部履いているし…

　あとレビューしている途中に"PUMP BLAST"という今作The BlastにPump機能がプラスされたモデルもリリースされていたことを唐突に思い出しました(誰が知ってるんだ…). 確か持っていたはずなので倉庫を探してみるか… あったらレビューするかもしれません

　今回は2014年の復刻モデルをレビューしてしまい,いまやほぼほぼ手に入れることが不可能なモデルを2020年(！)にレビューするとか狂ってんのかと言われそうですが,今後もレトロ系は積極的にレビューしていきたいですね…

　こういう「名作」は履いてみないと分かりませんから…

UOG Tritons name 10-year NBA veteran Vincent Askew as new men’s basketball coach

Nick DePaula's Most Wanted Shoe

Reebok The Answer DMX Performance Review

アレン=アイバーソン シグネチャーモデル第2作目 "Reebok THE ANSWER DMX (リーボック ジ アンサー DMX)"をレビュー

NIKE SHOX BB4 Performance Review

"NIKE SHOX BB4 (ナイキ ショックス BB4)"をレビュー

NIKE PG 4 EP Performance Review

ポール=ジョ－ジ シグネチャーモデル第4作目 "PG 4 EP" をレビュー ナイキメンバーの先行発売で購入していたのですが,履きこんでいるうちにレビューが遅くなってしまいました... 今作,かなり好き嫌いが明確に分かれるモデルなので購入は慎重に...... 正直,ちょっと試着してみた程度だとあまりよく分からないかもしれません ポール=ジョージ シグネチャーモデル第4作目となる" NIKE ...

NIKE AIR FOAMPOSITE ONE Performance Review

"NIKE AIR FOAMPOSITE ONE (ナイキ エア フォームポジット ワン)"をレビュー

NIKE LEBRON 17 Performance Review

Let's Review of LeBron James signature shoes 17th "NIKE LEBRON 17" The signature model with the name on the 17th work... How far will it last, it seems to be an expected model this time too. This time ou-melo15 (@melo15_ou) will review! レブロン=ジェームズ シグニチャーモデル第17作目 "LEBRON 17 (レブロン 17)"をレビュー 名を冠されたシグネチャーモデルが遂に17作目に...

AIR JORDAN 34 Performance Review

Air Jordan Signature series 34th "AIR JORDAN XXXIV (Air Jordan 34)" review. Not only the 34th numbering model but also the current work that attracts attention as Washington Wizards Rui Hachimura signed with Jordan Brand. This time you will review by MeYou(@youdumbo)!

NIKE KYRIE 6 EP Performance Review

カイリー=アービング シグネチャーモデル 第6作目"KYRIE 6 EP (カイリー6 EP)"をレビュー リリース前からそのフォルム,デザイン共に話題となった一足ですね,さっそくレビューしていきましょう 昨年夏にブルックリン ネッツと契約し,NBAでの新しい旅路に就いたカイリー=アービングに向けたシグネチャーモデル第6作目"KYRIE 6 EP(カイリー 6 EP)" 2019/11/5 ...

NIKE ZOOM FREAK 1 Performance Review

ヤニス=アデトクンポのシグネチャーモデル記念すべき第1作目"NIKE ZOOM FREAK 1(ナイキ ズーム フリーク 1)"をレビュー Giannis Antetokounmpo's signature model commemorative first work "NIKE ZOOM FREAK 1" Review. I got the first signature of Yannis finally released, the previous release of NIKE. At the moment when it arrives, it breaks open the cardboard at the entrance and stuffs it in a backpack and goes to the gym.

adidas D.O.N. Issue #1 Performance Review

ドノバン=ミッチェル シグネチャーモデル第1作目"adidas D.O.N. Issue #1 (ドン イシュー #1)"をレビュー 巷での反応は多く,評価も高く, 久しぶりの新シグネチャーラインということもあって期待が高まります ユタ・ジャズ所属のシューティングガード,Donovan Mitchell(ドノヴァン=ミッチェル) ...

NIKE KD 12 Performance Review

ケビン・デュラントのシグネチャーモデル第12作目"NIKE KD 12" をレビュー