NIKE AIR ZOOM BB NXT Performance Review

NIKE AIR ZOOM BB NXT Performance Review
NIKE AIR ZOOM BB NXT Performance Review
 "NIKE AIR ZOOM BB NXT (ナイキ エア ズーム BB ネクスト)"をレビュー

 一部オタだけが覚えているZOOM BBシリーズよろしく,最新に進化/深化し「NXT(ネクスト)」として現代にリノベーションされた"AIR ZOOM BB NXT"

 海外でも国内でも大注目の一足でしたが,結果的にはそのパフォーマンスも非常に高評価な一足となったのは皆さんご承知の通り

 今回は noi天さん(@noitenw)にレビューしていただきます!(3ヶ月ぶり5回目)





@NBAKicks Rudy Gay’s Nike Air Zoom BB NXT today in Portland!
 2007-2008シーズンにスティーブ=ナッシュ,トニー=パーカーはじめ数多くのNBAプレイヤーが着用していた"AIR ZOOM BB". その流れを汲み,"NXT(ネクスト)"として同じ「BB」の名を冠された新シューズがリリースされました

 オリンピックが開催される(予定だった)2020年の夏に向けて開発がスタートした"NIKE AIR ZOOM BB NXT (ナイキ エアズーム BB ネクスト)", ディレクターはRoss Klein(ロス=クライン)

 プレースタイルやストラテジの変化から,走る距離の飛躍,コートでのポジションレス化,3Pによる高得点化など,あらゆるアクションでより持久力が求められるようになった現代バスケットボール. プレイヤーはオフシーズンの練習から始まり,プレシーズン,シーズンの82試合,プレイオフ,NBAファイナルまでの長い期間を乗り越えなければなりません.

 彼らにとってはどのような相手と対戦するにせよ疲労こそが敵であり,持久力の向上が目標となります. ナイキバスケットボールはエネルギーリターン効率が最も優れたクッショニングプラットフォームであるナイキ エアをさらに進化させることを使命にチームと協力し,「ナイキ エア ズーム BB NXT」を開発することになりました.


The Nike Air Zoom BB NXT Prepares to Launch
 プレーヤーがゲームの重要な瞬間にエネルギーを維持できるように, "Outstanding energy return(卓越したエネルギーリターン)", "Optimized cushioning(最適化したクッション)",  "Strength(強度)"の三点をパフォーマンスの柱としたとのこと.

 具体的にはフルレングスの"Nike React Foam(ナイキ リアクト フォーム)"と"Air Zoom Pod(エア ズーム ポッド)",  "TPU Plate(TPU プレート)", これらを組み合わせ「一台の車のように」別の役割を与えられたあらゆるパーツやコンポーネントを同時に機能させるように,一足のシューズが3Dプリンタも用いながらデザインされていきました.


Pics: nike.com
 露出し,直接外側から見ることのできるナイキ リアクト フォーム, その上にはねじれに耐えるためTPUプレートが, 2つのズームエアポッドは母指球の下部分に配置.

 オールポジションで複雑なチェンジディレクションを余儀なくされる現代プレイヤーのため,あらゆる方向へのトラクションが可能なサークル状のアウトソールパターンを採用, Zoomユニットの位置を中心に,クッショニングの機能をアウトソールに最大限に伝達するパターンをデザインしています.

 ZOOM BB NXTはファーストカラーの"Dangerous [CK5707-001]"が2020年夏にリリースとなりました.





Next stop: Nike Air Zoom BB NXT
 カラーは SPORT RED/WHITE-OBSIDIAN [CK5707-600], "USA"

 USA代表を彷彿とさせるカラーリングで,本来ならUSA女子代表が着用予定だったとされていたカラーリングですが,時期的なものか(赤が強すぎるというのもある)あまりセールスは振るわずクリアランス行きになっているため購入はしやすいかと.

 リリースは中国が先行されていたため,中国での赤人気にあやかっているのかもしれません(USAナショナルフラッグやNIKE USAロゴなどがタンにあるとよかったですね…)

 各所を見ていきましょう





" 84 / 10 / 8 "
 アッパーはメッシュ

 アスリートが必要な部分にサポート性と耐久性をもたせるため,立体感のあるテクスチャードプリントを施してあります, 単純にメッシュアッパー一枚を成型しているわけではなく,エリアによってプリントパターンに差異があるのが画像から分かるかと.

 レーシングは二カ所のレースループからホール三カ所を通る仕様. 片側合計五カ所を通るシンプルさで,ここ最近のナイキバスケットボールでは少なめといえるでしょう(ローカットの代表格であるコービーシグネチャーでも6ホールが平均的)

 タンに記載されている「84」「10」「8」の数字は,これまで84名のプレイヤーがUSA代表に召集され,10大会で8個の金メダルを獲得していることを表しています.





"NIKE react"
 ヒールカウンターはありませんが,アンクル履き口はパッドを備え,アキレス腱をサポートするために切れ目を入れて最適なフィット目指しています

 タンは非常に厚くソフトな感触のフォームが入れられており,アンクルパッドもアキレス腱をサポートするためノッチ(切り込み)が入れられており芸が細かい.

 ヒールエリアに置かれたアッパー同色の星マークがワンポイントで使われ,星条旗をイメージさせています





ザ・リアクト
 ミッドソールはフルレングスの "NIKE React Foam (ナイキ リアクト フォーム)", クッションは前足部に二つの"NIKE AIR ZOOM POD(ナイキ エア ズーム ポッド)"


AIR ZOOM BB NXT disassembly report
 reactフォームは密度が異なるマテリアルを複数使用, 2層のミッドソールと1層のソックライナーで構成され,3層構造のミッドソールフォーム.

 TPUプレートは土踏まず周辺に限定的に配置されています.

 こう見るとエアポッド自体のサイズは小さいものの,これまで使われていたエアバッグよりは厚みがあるのが分かるかと.





厚底?
 横から見ても中央にグルーヴが入りreactフォームが二層になっているのが分かります.

 内側はエアポッドがあるエリアもフォームに覆われており,「air」ロゴが刻印. BB NXTを「厚底バッシュ」と呼ぶ向きもあるようですが,こう見ると確かに厚いですね…





波々
 アウトソールはサークルピボット+ウェーブパターン

 エアポッド直下からマッピングされているようなタイプのパターン, ラバーはXDRではなく通常のソリッドラバーになります





NIKE AIR ZOOM BB NXT Performance Review
 10年以上前に発売されたnike zoom bbの名前を受け継ぐ新しいモデルに心がワクワクした一足になりました。(当時はトニーパーカーやマイケルレッドが履いてて…懐かしい…)

 クッション…
 NIKE公式から「抜群のエネルギーリターン
 3層のNike Reactフォーム (2層のミッドソールとソックスライナー) が、柔らかく反発力のある感触とフレッシュな状態をキープします。フォームの上に配置された薄いプレートが、エネルギーリターンを増幅。
 足裏から爆発的なパワーを発揮
 母指球の下に配した2つのZoomユニットがエネルギーを吸収してリターンし、コートでのプレーをサポート。」
 とあります。
 個人的には、Nikeの大発明だと思っています。レブロンシリーズのクッションとは別のアプローチからの超強力最強クッションです。
 まず、伝えたいのが、走りやすい。とにかく、自分の脚力をこのクッションが受け止め、増大させてくれる…これはすごいです。かかとの着地がリアクトでいい感じに沈み、フォアのズームエアが跳ねるような反発を生み出します。本当に走りやすい…
 ジャンプ、着地のときも足に負担なく次のプレイにスムーズに繋げられます。クッションに関しては文句なしです。本当にすごいクッションです。本当に本当におすすめです。ぜひみなさんに試してもらいたいです。

 トラクション…
 NIKE公式から「あらゆる方向へのトラクション
 動きに合わせて生成される円状のアウトソールパターンが、多方向への動きに対応したトラクションを発揮。高反発のクッショニングを最大限に引き出すため、Zoomユニットの位置を中心に設計されたものです。」
 とあります。
 個人的に履いてみて、グリップが良いです。感覚で言うとソールの粘度が高いんですかね。フロアに引っ付く感じで止まってくれます。多少の埃っぽさは気になりません。優秀なトラクション性能です。

 フィット・サポート…
 NIKE公式から「軽くて丈夫
 ヒールと足中央部に配した軽量メッシュはハプティック (触覚) プリントで補強され、要所でサポート力を発揮。前足部に配されたエンジニアードメッシュが通気性を発揮し、シューズと一体化した感触を実現。
 快適さを追求
 心地よいフォームのシュータンと切り込みが入ったパッド入りの履き口がアキレス腱をサポートし、ぴったりとした快適なフィット感を提供します。」
 とあります。
 個人的には、フィット感サポート感はまずまずと言った印象です。カカトにパッドがきちんとついていて、足首周りは、不安がないです。全体的にバッシュとして最低限の剛性がありつつ、メッシュによる快適性もあります。(靴下が全然蒸れません!)
 ただ、十数回履いてきて、少しアッパーが伸びてきたんでしょうか。しっかり結んでも少し緩さを感じてきました。しょうがないことですが、厚めの靴下にするなど対応が必要です。

 総評…
 個人的には、2020年no.1バッシュです。まず、異次元のクッション。これに尽きます。私自身が体重があるので足にすごく合いました。が、体重の軽い人が履いてどうかはわかりません。(私の周りで履いている人がいないので…)
 履いてない人の多くの理由が、「厚底でローカットだから。」という理由です。たしかに私もそう思います。激しく同意です。捻挫をしないためにローカットがタブー視されてきたバッシュの歴史から見てもこの形状はかなりプレイヤーに不安な形だと思います。ただ、それを踏まえてもこのバッシュは履く価値がある一足だと思います。


 以上,noi天さん(@noitenw)のレビューでした,noi天さん本当にありがとうございます!!

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 レビューしてくださった方にはささやかなプレゼントがあるとかないとか…?! お楽しみに!!





@NBAKicks Rudy’s Nike Air Zoom BB NXT tonight! #NBAKicks #GoSpursGo





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