What's Different?! -adidas Harden vol.5-

What's Different?! -adidas Harden vol.5-
 バスケットボールやテニス,野球,サッカー,アメフト,古今東西あらゆるスポーツで人間はそのスポーツ専用のシューズを履きます. そのシューズはシューズメーカーが開発し,中国やベトナムで生産され, 最終的には小売店で販売されたものを消費者が購入し着用しています.
 その際,一般消費者向けに販売されお店に並んでいる「シューズ」とプロ契約選手が履く「シューズ」は外見が「同じ」でも,目には見えない違いが存在することがあります.

 プロ契約選手が履くシューズは,着用者に応じてチューニングがされており, たとえばナイキでは,一般販売されているモデルでは前足部のみZOOM AIRクッションで,プレイヤーが実際に着用するのはフルレングスZOOM AIR搭載シューズだったりします.

 つまり「実際この方がいいと思うけどコスト的に無理だからごめんね」という配慮というかケチ行為コストダウンが横行しており,まことに資本主義社会は厄介だなと思わされるわけですが,そういう類の変更ではないものが発見できたので紹介しておこうかと

 では見ていきましょう





James Harden @JHarden13 2021/02/26







(孔明)


 気づくか気づかないかはおいておいて… 比較してみましょう






 拡大するとアウトソールパターンが違うのがお分かりいただけるでしょうか. ハーデンが着用している自身のシグネチャーシューズ"Harden vol.5"では全面ヘリンボーンパターンに,インラインとして販売されている"Harden vol.5"ではウェブパターンになっています

 これがコストダウンを目的とした改悪 変更であるかは二足を履き比べないと判断できませんし,そもそもどういう事情でこのような事態が発生したのかは不明ですが,少なくともジェームズ=ハーデンは自分のシグネチャーモデルにおいてヘリンボーンパターンを好んでいるにも関わらず,「シグネチャーモデル」としてリリースされる同モデル"adidas Harden vol.5"では採用されなかったわけです.

 推測ですが単に設計段階におけるテストが足りないか,シグネチャー選手とシューズディレクター間での打ち合わせが足りないのでしょう. つまり「ヘリンボーンの方がグリップするのは分かるけどデザイン優先させました!あとはよろしく!」のような感じ.


 このような話はどこのメーカーでも起きており,たとえばレブロン=ジェームズが自身のシグネチャーモデルである"NIKE LEBRON XI"をほとんど履かなかったとか,"NIKE LEBRON XI ELITE"をほとんど履かなかったとかケビン=デュラントが"NIKE KD 7"を履かなかったとかジョン=ウォールが"adidas Wall 2"を履かなかったとかいろいろあるのですよね

 デザインにこだわっているのは分かりますが,「あの選手と同じものを履きたい!」というニーズには応えられていないため少々残念に感じます. 一足のシューズを作るのには時間がかかるため,すべて設計が終わってしまい実際に着用してみた段階でハーデンからNGが入った可能性が高いですね(重ねて言いますがあくまで推測です).

 …というわけでスニーカーというかバッシュにまつわる小話でした. ほかにもこういう仕様変更について詳しくご存知の方がいましたらコメントを残してもらえると助かります…

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