NIKE AIR FORCE MAX Performance Review

NIKE AIR FORCE MAX Performance Review
NIKE AIR FORCE MAX PERFORMANCE REVIEW
 往年の名作のリビジョンモデル "NIKE AIR FORCE MAX (ナイキ エアフォース マックス)"をレビュー

 外履きはUltraboostばかりになり,AIR MAX系を履いて出かけることがなくなってしまったためナイキのマックスエア系のシューズを買うこと自体が久々

 フルレングスマックスエアのバスケットボールシューズは記憶が確かなら"AIR MAX HYPERPOSITE"以来…?というわけでなんだかいろいろとかなり久々です

 マックスエアのバッシュは"AIR MAX INFURIATE LOW"をひそかに愛用してたりしますがまだレビューしてませんね…(いつかします&いつになるやら)




 「マックスエアクッションを初搭載したバスケットシューズ」として人気を博した"AIR FORCE MAX (エア フォース マックス)"

 オリジナルは1992-1993シーズンにCharles Barkley(チャールズ=バークレー)のシグネチャーモデルとして登場
 
 NCAAでクリス=ウェバー率いるミシガン大学がチーム全員で同カラーを着用していたりと,当時はセンセーショナルなモデルでした

 2013年復刻当時はデロン=ウィリアムズがトリプルブラックカラーを着用したり,NBAファイナルでカワイ=レナードがウルフグレーグレーを着用していたのが記憶に新しいです





SLAM @SLAMonline Anthony Davis in the all-new Nike Air Force Max.
 歴代の名パワーフォワードが身に着けた"AIR FORCE MAX(エアフォースマックス)"が現代のテクノロジーで蘇りました

 混同を避けるために北米では"AIR FORCE MAX 2019"と呼ばれていたりもするようです

 年々コンパクトになるゲームに対応するため速さと万能性を追求し,ゲームと共に進化するプレーヤーのニーズに合わせたデザイン

 NBAではAnthony Davis(アンソニー=デイビス)が着用していることで知られています(メディアデーでも着用し注目されていました), Paul Millsap(ポール=ミルサップ)もオールブラックなモデルを着用, B LEAGUEでも着用者が多いです

 EPと記載しているサイトがありますがグローバルラストです





AIR FORCE MAX 'WHITE/BLACK-MULTI-COLOR'
 カラーは White/Multi/Black(AR0974-100) 通称"BROOKLYN"

 PO出場をキメたD-LoことD'Angelo Russell(ディアンジェロ=ラッセル)率いるBROOKLYN NETS(ブルックリン ネッツ)のユニフォームカラー


NBA, Nike, New Era And Brooklyn Nets Are Being Sued Over Nets’ City Edition Jerseys
 このユニフォームは"BIGGIE(ビギ―)"の愛称で親しまれたブルックリン出身の伝説のラッパー"The Notorious B.I.G.(ノトーリアス・B.I.G.)"を称えコラボしたシティーエディション・ユニフォーム

 このマルチカラーはノトーリアス・B.I.G.が愛用していた事でも知られるブランド「COOGI」のデザインからインスパイアされた「ブルックリン・カモ」が使われており,ブルックリンの多種多様な人種や広範囲のコミュニティ,そして文化の多様性といったブルックリンの街の特徴を表しています

 元々人気チームでもあるBYKですが今シーズンはプレイオフにも出場し,ラッセルが表紙のSLAMが一部書店で完売するなど目ざましい人気を見せています(LALは彼を放出したことを心から反省してほしいですね…)

 またブルックリン・ネッツは渡邊雄太がサマーリーグを戦ったことでも知られています

 マルチカラーが差し色になっていることもあってどことなくBHMを思わせるカラーリング

 各所を見ていきましょう





リップ アンド ストップ
 アッパーはリップストップナイロン

 強度があり摩耗に非常に強く軽量なナイロン繊維,それをリップストップ化

 リップストップとは、その名の通り「rip(裂ける)」ことを「stop(止める)」特徴があり,格子状にナイロン繊維が縫い込まれたマテリアル

 混紡された生地の強度は格段に向上するとされ,登山用品やパラシュート,軍服に積極的に使用されています

 格子状に繊維を編み込むことで破れたりほつれたりといった劣化も起こりにくく,仮に切れ目や破れができてもそこから裂け目が広がっていく範囲を最小限にとどめられる強靭なマテリアル

 トゥエンドにはレザー補強がされており耐久性は満点レベル, インサイドプレイヤーには嬉しい仕様です





ラバーストラップ
 エアフォースマックスお約束の中央部のストラップ

 "ENGINEERED TO THE EXAcT SPECIFICAIONS OF CHAMPIONSHIP ATHLETES"  "AIR_FORCE"  "72"  "AIR BAG #F880X"などいろいろ記載

 個人的にこのデザインはかなり残念で,せめてオリジナルのエアフォースマックスの"FORCE"ロゴを使用してほしかったところ…(分かる人には分かるこの要求)


要注意
 後述しますが甲高の人やソックス二枚履き勢はこのストラップが締まらないおそれがあるかも

 ストラップが短めにも関わらず硬めのラバーなので,自分の好きな位置で曲げられません

 シューレースをガッチガチに結んで,やっとストラップが締められるかなーといったレベル,試着ではこのラバーストラップが締められるか否かで購入を判断するのが良いかと(自分はギリでいけました)

 ストラップ下はレースループになっておりかさばらないよう配慮されています, 足に食い込んだり痛みはないけれどコンフォートではなく難しい評価のフィット感

 見づらいですがタンには縦にAIRロゴ(ここもAIR MAXロゴにしてほしかったなあ…)





汚れ is 落ちない
 中央部まで伸びた大きめのTPUヒールカウンター

 公式では"Shiny plastic heel cup"と呼ばれておりシャイニーと言うだけあって確かにツルツルピッカピカ

 このヒールカウンターめちゃめちゃ汚れやすいです…色が白なので仕方ないんですが,毎回ゲーム後に誰かのソールのスクラッチ後がつきます

 しかもこれがなかなか取れない!!(上の画像でスクラッチ痕があるのが分かるでしょうか)

 とはいえ,考えてみれば本当はこのくらい誰かとぶつかったり接触したり蹴られたり踏まれたりしているんだなーと実感しました,普段は気付いていないものですね… そしてシューズが足を守ってくれていることを痛感

 自分はポジション的にインサイドではプレーしませんが,インサイドプレイヤーにとっては足を守ってくれる素晴らしい防御アイテムになりそう





久しぶりのフルレングスマックスエア
 クッションはフルレングスのMax Airクッショニング

 同様のクッションテクノロジーを搭載する"AIR MAX HYPERPOSITE"を履いたときはアッパーもガチガチでクッションも硬めだった印象でしたが,今作はアッパーがソフトなためかクッションも良好に感じます


ITAEWON TOWN NIKE AIR FORCE MAX
 シャンクプレートや内部構造など,トランスルーセントソールだと内部が分かりやすいです





溝は深くないです
 アウトソールはピボットパターン

 粘性のあるラバーでグリップは良好, ソールは屈曲しないつくりなので若干の違和感はありますが慣れると問題なし





お, おもい…
 29cm(US11)で517g(18.2oz)










NIKE AIR FORCE MAX OVERALL
 ブルックリン・カモに釣られて購入してしまった今作

 このカモカラーしか日本ではリリースされませんでしたが,まずこの"NIKE AIR FORCE MAX"を国内販売したことには拍手を送りたいと思います,よくやった!!!

 シューズの出来とか以前に,ナイキバスケットボールラインからリリースされるシューズがどれも日本で販売されるわけではないので,この大型プレイヤー向けで明らかに売れそうにないシューズをリリースしたナイキジャパンはとてもとても素晴らしい

 そして北米価格$160を\17,280で販売したのも善良な判断と言えます

 日本ではビッグサイズは早い段階で完売していたので,マーケットにおいてある程度の需要はあるという既成事実は作れたような気がします,このようなビッグマン向けのモデル,これからもきちんと販売してほしいですね





左右のカラー差があるのも良いですね
 総評としては,いろんな意味で「人を選ぶシューズ」

 BALLER'S岐阜さんのブログでは「上級者しか履きこなせないかもしれない」とか書かれていますが上級者云々は置いておいても万人向けではないのは確かです

 アッパーもヒールカウンターもストラップも,シューズを構成する各パーツの剛性が高く,またフルレングスのマックスエアはある程度の衝撃が加わってからはぐにゅっと吸収してくれますが,衝撃が加わらない状態だととてもとても硬い

 また,厚みがあるため,履いてフロアに立つと「あれ?オレなんだか背が伸びてね?」と勘違いするほどなので接地感を求めるプレーヤーには合わなさそう(そもそもバスケットボールシューズにおけるフルレングスマックスエアは「そういうものだよね」という気もしますが)

 アッパーはフィット感が悪いというわけではないのですがコンフォートではないな…といった印象,硬い…

 また,片足で517gと,両足で1kg超え(!)というなかなか重量級な一足です

 実測値として重いですし,このミドルハイカットなアッパーではアンクルの稼動域も狭まるためガード系のプレイヤーには合わない気がしますね… フルレングスマックスエアクッションがオーバースペックな気もします

 逆に言えばPFやCのポジションの方であればかなり満足いくつくりかと, 自分はガードですが185cm80kgなのでそれなりに履けました

 サイジングはかなり横に狭く,人によってはハーフアップでは足りないかも知れません. にも関わらずストラップのマジックテープ部分にあまり余裕がないため人によっては締められないかも,もう少し余裕を持たせた長さにできないものでしょうか

 いろいろ書いてしまったので「オレにはオーバースペックなんだ…」と引いてしまう人がいそうですが,剛性あるシューズが好きであればオススメできます! インサイドでガンガンプレーする人にはもっとオススメできます!

 ブルックリン・カモのシューズなんてこれからリリースされることもない気がします… いろんな意味で,オススメです!平成最後のバスケはこいつで締めたぐらいにはオススメです!










【リーク】ナイキ エアフォースマックス "アンソニー・デイヴィス" ブラック/グレー-マルチ





NIKE LEBRON 16 Performance Review

レブロン・ジェームズのシグニチャーモデル第16作目 "LEBRON 16 (レブロン 16)"をレビュー

NIKE PG 3 EP Performance Review

ポール・ジョ-ジのシグネチャーモデル第3作目 "PG 3 EP" をレビュー

JORDAN WHY NOT ZER0.2 Performance Review

ラッセル・ウェストブルックのシグネチャーモデル第2作目 "JORDAN WHY NOT ZER0.2 (ジョーダン ワイノット ゼロ.2)" をレビュー シーズン平均トリプルダブル達成という,超人記録を残したウェストブルックでしたが,その後まさかの「史上初 2シーズン連続 平均トリプルダブル」というもはや理解不能な前人未到の偉業を成し遂げ,否が応にもそのシューズにも注目が集まります ...

NIKE KOBE A.D. Exodus Performance Review

コービー・ブライアントのシグネチャーモデル "NIKE KOBE A.D. Exodus"をレビュー

NIKE KOBE 4 PROTRO Performance Review

コービー・ブライアントのシグネチャーモデル第4作目"KOBE 4 PROTRO (コービー 4プロトロ)"をレビュー

NIKE KYRIE 5 EP Performance Review

カイリー・アービングのシグネチャーモデル第5作目 "KYRIE 5 EP (カイリー 5 EP)"をレビュー

NIKE KD 11 Performance Review

ケビン・デュラントのシグネチャーモデル第11作目"NIKE KD 11" をレビュー

PUMA CLYDE COURT Performance Review

PUMA "CLYDE COURT(クライド コート)" をレビュー

AIR JORDAN XXXIII (33) Performance Review

エアジョーダン シリーズ第33作目 "AIR JORDAN XXXIII (エアジョーダン 33)" をレビュー