JORDAN ULTRA FLY 2 Performance Review

JORDAN ULTRA FLY 2 Performance Review
JORDAN ULTRA FLY 2 PERFORMANCE REVIEW
 ジョーダン ウルトラフライシリーズ第二作目となる"JORDAN ULTRA FLY 2"をレビュー

 以前,初代ウルトラフライをレビューしましたが,まさかこのシリーズが続くとは…(というか,サイトを作って最初にレビューしたのが初代スーパーフライだった)

 一応去年のモデルにも関わらず誰も覚えてなさそう,誰も欲しがらなそう,誰も履いてなさそうと三拍子揃ったいわゆるオタクバッシュですが,そんなことは気にせず粛々とレビューしていきます




Jordan Ultra Fly OourtList
 カラーは White/Black-White(897998-111)

 どことなく… というかもう完全に"Air Jordan 15"を思わせるシルエット


AIR JORDAN XV (15)
 1999-2000年シーズンにオリジナルが発売された "AIR JORDAN 15", デザイナーはティンカー・ハットフィールド

 アッパーのウーブンは世界初のスーパー繊維「アラミド繊維ケブラー」を使用しており,編み込みでありながら強い耐久性で足首をサポート

 NASAが1950年代に開発した高速ジェット機"X-15"からインスピレーションを受けてデザインされたことで知られています
 X-15は現在に至るまで有人戦闘機として最大速度・最高高度の公式記録を保持しているとのこと

 AJ15といえば先日衝撃的なエントリがありました


ティンカー・ハットフィールドにとってのワーストデザインは Air Jordan 15

ティンカー・ハットフィールドにとってのワーストデザインは Air Jordan 15: 「実はこのシリーズの製作中、私はもうJordanを作るのを辞めようと思っていた過渡期だったんだよ」


 確かに歴代ジョーダンの中では特に不人気なモデルではありますが,本人も苦悩していたんですね…





New Jordan PE Footwear Revealed At The QUAI 54 Tournament
 リリースこそされてませんが"Quai 54"カラーもあり,もっと注目されても良かった気がします

 海外ではTBっぽい良カラーのリリースが多かったのですが(緑単色とか)国内販売は数種類の微妙なカラーばかりで残念

ローカットモデルもリリースされましたが日本国内での販売はなかったりで色々と微妙な取り扱われ方でした…

 各所を見ていきましょう





スノーブーツみたいなカット
 アッパーはエンジニアードニット

 厚めのワンピースアッパーはTPUオーバーレイで補強, AJ15よろしく履き口が広がっていますが足入れは苦労します

 アッパーが厚めなため中もかなり窮屈… 厚めの別売りインソールだと本当に足が入らないかも知れません





シックスフライトウェブ
 "FlightWeb"によるウェビングレースシステム

 "PG 1 EP"をレビューした時に再認識したのですが,フルスリーブのシューズはどんなに頑張って靴紐を結んでもフィットがそこまで変化しない(できない)ため,最初からそれなりにフィットしている必要がある気がします

 シューレースは丸紐でほどけまくるので即変えましょう…

 特徴的な前にでたシュータンは,ジョーダンが集中した時に出す舌からインスパイアされています





アツい!
 左右対称になっているジャンプマン

 左シューズはいわゆる逆ジャンプマンになっており…AJ10にようで個人的にはアツいです





すごいシルエット
 ミッドソールは"Phylon(ファイロン)"

 フロント/リアにZOOM AIRユニットが配置されておりクッションは良好


JORDAN ULTRA FLY 2 X 拆解报告
 縦にぶった斬るとこんな感じで


JORDAN ULTRA FLY 2 X 拆解报告
 中はこんな感じなんですね,見方によってはやっぱりブーツっぽいシルエット


JORDAN ULTRA FLY 2 X 拆解报告
 リアに配されたのは"HEX ZOOM AIR"

 レブロン13にも搭載されていた六角形のエアクッションです





ネチネチ
 アウトソールはプレッシャーマッピングパターン

 マッピングがミッドソール横側までせり出していおり, フロアの上で歩くだけでネチネチと音を立てるタイプのラバー,グリップは超良好





隠れジャンプマン
 AJ15のヒールカウンターの中にジャンプマンが隠れていたように,ULTRA FLY 2のソールにもジャンプマンが隠れておりオマージュを感じます





軽いです
 28.5cm(US10.5)で412g(14.5oz)










JORDAN ULTRA FLY 2 - OVERALL
 スペック的には「良いシューズ」の範疇にいるはずなのですが,履いて動いてみるとヒールカウンターの成形や厚めのアッパーのせいか足全体のフィットが思ったほど良くない,フィットしているというより単に足が苦しいだけのような…

 かなりの回数着用した上でも同じ感想なのでこれは馴染むとかそういうレベルではないのだなあと判断しました

 グリップはものすごく効き,良いです…とても良いです

 フィットに対していろいろ言っていますがカカト抜けやシューズがスッポ抜けたりは絶対にしないと思われます,そこは安心してください,あくまで前足部のフィット感の問題です

 全体的に各項目で評価すると悪いわけでもないのですが…総合的には微妙な評価となってしまいました…

 がしかし,今現在のアンダー1万のセール価格なら購入しておいても間違いではないと思います

 なんというか,捉えどころの難しいシューズなんですよね…, 結論としては


「ウルトラフライを信じろ」 by.ウソップ
 …というわけで,ジョーダンブランドの中ではいつ消えるのか分からない立ち位置のULTRA FLYシリーズですが
 このシリーズを影ながら見守ってきた自分にとってはまだ期待しておきたいシリーズだったりします(とか言っていたら既に次作のリリースが…)

 メインでこれを履くことはない気もしますが,ローテーションの中で履いてみるのはいいかも,

 とにかくニット素材でありながらキツい…苦痛を伴うキツさ

 余談ですがトゥまわりを14っぽくして"AIR JORDAN 14.5"として売り出せばもっと売れたのでは?!と一瞬思っていたのですが,既に"Jordan Flight Time 14.5"という謎モデルがあったんでしたね…(持ってるからレビューしようかな…)

 (さらに余談ですが,前作は"JORDAN ULTRA.FLY"でしたが今作からは"JORDAN ULTRA FLY 2"とボックス表記されています)





性能升级――JORDAN ULTRA FLY 2 X 开箱评测










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