Nike ZoomX Invincible Run Performance Review

Nike ZoomX Invincible Run Performance Review
Nike ZoomX Invincible Run Performance Review
 Nike ZoomX Invincible Run(ナイキ ズームエックス インヴィンシブル ラン)をレビュー

 Nike Air Zoom Pegasus 38 Performance Review で現行モデルであるペガサス 38をレビューしましたが,今作インヴィンシブル ランも現行モデルのレビューとなります

 本気でランを頑張る…という固い意志のもとハイエンドモデルもしっかり履いていこうと思います. 今年はマジで走るぞ…





TOP4RUNNING - Running shoes Nike ZOOMX INVINCIBLE RUN FK
 2020年にリリースされた「ナイキ リアクト インフィニティ ラン」から得た知識を元に,怪我予防とランニング エコノミーの改善を目的に設計された「ナイキ ズームX インヴィンシブル ラン」

 ナイキ史上最速モデルであるナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%やナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト%にも使用されているズームX フォームを使用することで,違う目的のランでもフォームの感覚を変えずに練習することを想定しています. これらは怪我防止の観点から,様々なランナーが自分の好みのフォームで怪我を恐れずに走るための一つの選択技になっています.

 ナイキ史上最高のエネルギー リターンを誇るZOOMXフォームの採用に加え,ナイキ ズームX インヴィンシブル ランにはナイキ リアクト インフィニティ ラン 2よりも多くのフォームを使い,33%柔らかくエネルギー リターンの高いシューズに仕上げているそう.

 カーボンファイバープレートから着想を得たゆりかごのような形状と,前足の底幅を広くすることで快適なクッション性を感じられるライド感が生まれ,滑らかな体重移動を促しています.これらはプレートの入ったレース用シューズが推進力を高めるのに比べ, スムーズなかかとから爪先までの重心移動を促すため,日々のトレーニングランに適しています

 アッパーには頑丈なナイキフライニットが採用. アウトソールはソール全面にラバーを配置. トラクションと耐久性を向上させています.

 ナイキによるテストでは,ナイキ ズームX インヴィンシブル ランとナイキ リアクト インフィニティ ラン 2は,ナイキ リアクト インフィニティ ランと実質的に同等の性能を発揮し,ナイキの伝統的なモーションコントロール シューズであるナイキ エア ズーム ストラクチャー 22と比較して怪我の発生率が52%低くなっているそう.


テスト*では、ナイキ ズームX インヴィンシブル ランとナイキ リアクト インフィニティ ラン 2は、ナイキ リアクト インフィニティ ランと実質的に同等の性能を発揮し、ナイキの伝統的なモーションコントロール シューズであるナイキ エア ズーム ストラクチャー 22と比較して怪我の発生率が52%低くなりました。

*上記結果は、2つのテストの結果を組み合わせたものです。1つ目のテストは、226名の男女が12週間のランニング トレー二ング プログラムに参加したものです。それによると、ナイキ リアクト インフィニティ ランは、ナイキ エア ズーム ストラクチャー 22と比べると、52%怪我の発生率が低くなりました。(「怪我」の定義は、参加者の判断により、ランニング関連の痛みで、3日もしくはそれ以上連続してランニングができなかったことを指します。)この研究では、ナイキ エア ズーム ストラクチャー 22を着用したランナーの30.3%が怪我を経験していますが、ナイキ リアクト インフィニティ ランを着用したランナーの怪我の発生は14.5%に止まりました。2つ目のテストも同じプロトコルで行われましたが、ナイキ リアクト インフィニティ ラン 2とナイキ ズームX インヴィンシブル ランも、ナイキ リアクト インフィニティ ランと比べて統計学的に大きな差異は見られませんでした。

*ナイキ ズームX インヴィンシブル ランとナイキ リアクト インフィニティ ラン 2が、従来のモーションコントロール タイプのシューズと比べて怪我の減少につながるかを確認するため、ナイキはNorth Star Research Corp.に研究を委託しました。この研究では、ランナーは12週間の変動的な内容のトレーニングを行い、最後にはハーフマラソンを走りました。この結果から、私たちの進歩を嬉しく思っています。

 ボックス表記は「NIKE ZOOM X INVINCIBLE RUN FK」となっています. 価格はグローバルプライスが$180,日本国内価格が\22,000

 カラーは BLACK/ GREEN GLOW-CHILE RED[CT2228-002]

 各所を見ていきましょう





いつもと違うニット感
 アッパーはFlyknit(フライニット)

 このフライニットアッパーは最もヒートアップする部分の通気性が確保されているとのこと. 触ってみても履いてみても,一般的なフライニットに比べて頑丈であるように感じます(硬いわけではない). おそらくニット糸が細く,より細かく編んでいるのではないかと

 前述しましたが今作1stカラーリリース時には「NIKE ZOOM X INVINCIBLE RUN」という名前でプロモーションされ,その後からは「NIKE ZOOM X INVINCIBLE RUN FK」という名でリリースされているため通常モデルとフライニットモデルの二種があるように誤解しがちですが全モデルがフライニットモデル(FK)です





ヒールクリップ(スタビライザー)
 このミッドソールZOOMXとアッパーの間にある赤いパーツがヒールクリップ(スタビライザー). 柔らかいZoomXの衝撃吸収→変形を受け止める仕組み

 このパーツは「ナイキ リアクト インフィニティ ラン」と同じコンセプト. 確かにソールをいろんな方向からわざとひしゃげてみてもアッパーが変形することがない





パッドパッドパッド
 アンクル周辺にはセパレートされたパッド

3パッド
 左右対称に三つにセパレートされており,シューレースホールエリアを除いて足首をぐるりとパッドが囲みます





パネル埋め込み
 ヒールのパネルはFlyknitに埋め込まれており,外観は非常にシンプル

 後述しますがミッドソールに施されたぼこぼこはアウトソールデザインを踏襲しています





厚い…
 ミッドソールはZoomX(ズームエックス)

 ZoomXであればミッドソールサイドにZoomXの記載があるのですが今作は
アウトソールにその表記はありません

FAO SWALIM - Nike ZoomX Invincible Run cut in half
 ミッドソールぶった斬るとこの通り. フロント/リア共にノンエアで,ZOOMXフォームだけでミッドソールが構成されているのが分かります





ワッフルワッフル
 アウトソールはワッフルアウトソール

 ランナーのデータを使用して作られたワッフルアウトソールで,必要な部分のトラクションが強化されているとのこと. 確かにランシューのソールで一番ダメージを受けるのはこの水色のエリアですよね

 このパターンデータはシューズのサイドウォールのデザインにも活かされています





最近のは軽すぎて感覚麻痺してますが
 29cm(US11)で320g(oz)

 ちなみにナイキ公式情報で「メンズ 28cm 314g(片足) / ウイメンズ25cm 253g(片足)」とのこと











- まとめ -

 とにかく跳ねる跳ねる跳ねる跳ねる… 跳ね続ける…

 どんなニブい人が履いてもこのシューズが特別なものであることが分かるでしょう…バインバインです

 単なる 厚底ソール+エアバッグ+カーボンプレートの組み合わせではなく,ZOOMXフォームだけでこの履き心地を実現しているのはすごい. 逆に言えばZOOMXでもここまでの履き心地ではないシューズ結構あるよなあという印象

 Nike ZoomX Vaporfly NEXT% Performance Review でレビューした「ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%」を最初に履いた時は「厚底ってちょっと足グネりそうで怖いなあ」と思ったものですが,今作インヴィンシブル ランでは厚底ランニングシューズの不安定さ/怖さのようなものがすべて払拭されています. そもそも初期の厚底シューズってこれまでと同じフォームで走れませんでしたよね…

 カーボンプレート搭載ランシューのように反発して前に進むというよりは足裏全体の重心移動がスムーズになり「安定して走り続けることができる」という感じ. 速く走るというよりはずっと走り続けられる

 また,ランシューはアスファルトで走ることを想定し作られていることが多いですが,インヴィンシブル ランはトレイルなどの舗装されていない道でも充分にその性能を生かして走ることができるのではないでしょうか

 とにかく走るということを楽しめる一足だと思います

 近年のランニングシューズはランニングシューズというよりはレーシングシューズになっており,「ここ一発の勝負でぶちかます」ことが目的の高額なシューズが増えてきましたが,今作インヴィンシブル ランも正直なところ高額ではあるものの(定価\22,000)それらとは異なる履き心地というかコンセプトがぜんぜん違う.

 こういうコンセプトのシューズはこれからも必要だと思いますし,もうちょっと安くなると嬉しいですね

 耐久性ですが,とりあえず計500kmほど走ってみましたがフォームがヘタってきている感じはないので,まだまだ履けるのではないかと(実際ナイキ原宿店では1000kmほどが目安と案内している)

 「日常的に使えるワンランク上のランニングシューズ」という立ち位置の一足. インヴィンシブル ラン,おすすめです!





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