Nike Zoom Fly Flyknit Performance Review

Nike Zoom Fly Flyknit Performance Review
Nike Zoom Fly Flyknit Performance Review
 "Nike Zoom Fly Flyknit (ナイキ ズームフライ フライニット)" をレビュー

 かなり今さらなランシューレビューなわけですが,いまもギリギリ手に入りそうなナイキランニングシューズモデルはレビューしてもいいでしょうかね……(もう手に入らないか…?)

 ランシューに関しては新陳代謝というか新モデルがリリースされたとしてもランシューとしての方向性が一気に変わってしまうこともあり,自分に合うモデルは買えるうちにワシワシと買い溜めておくのがよいと思います. そんなこんなで今作Zoom Fly Flyknitは五足ほど持っていたりします(最後の方で画像アップしておきます)





Nike Zoom Fly Flyknit Men's Running Shoe
 「自己最速記録へ。記録的なスピードを実現するシューズ。」

 その名の通りNike Zoom Fly(ナイキ ズームフライ)の後継モデルとしてリリースされた"Nike Zoom Fly Flyknit(ナイキ ズームフライ フライニット)". ズームフライをフライニット化したモデルのように思えますが,実情は少々異なります.

 Nike Flyknit Racer(ナイキ フライニット レーサー)のフライニットアッパー, Nike Zoom Vaporfly 4%(ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%)のカーボンファイバープレート, Nike Epic React(ナイキ エピック リアクト)のリアクトミッドソール, これら三つのテクノロジーを合体させたモデル

 世界最速のマラソンランナー, エリウド=キプチョゲ選手をはじめとするトップアスリートが着用し,世界有数のマラソンレースで結果を残したナイキの革新的シューズ「ズーム ヴェイパーフライ 4%」のフライニットモデルである "Nike Zoom Vaporfly 4% Flyknit(ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4% フライニット)"のテイクダウンモデルのように感じます. 実際,見た目は近い上にほとんどの性能は変わらず,ズーム ヴェイパーフライ 4% フライニットで使われていたZOOMXミッドソールがReactフォームに変更されただけでした.

 リリース時期も一カ月程度の開きしかなく,足数が少なく定価26,000円だったズーム ヴェイパーフライ 4% フライニットではなく16,000円で問題なく購入できたズームフライ フライニットは多くのランナーに着用され,多くのレースで見かけることとなります.





Shopee Sepatu Nike Zoom Fly Flyknit
 カラーは BLUE ORBIT/WHITE/PHOTO BLUE- BLACK[AR4561-401]

 カラーによってはミッドソール上部がグラデーションになっていないモデルや二色構成だったりするモデル[AR4561-200]もあり,ほぼ無色のカラー[AR4561-002]などもありました. もうちょっと多色展開してもよかったのではないかと思いますが,マテリアル的に難しかったのでしょうか

 小売価格 $160, 日本国内では \17,280 でリリースされました(2018年10月)

 各所を見ていきましょう





鋭利
 アッパーはFlyknit(フライニット)のワンピースアッパー

 完全なる一体型, ソックスのようにすぽっと履くタイプのアッパーです. サイドのスウッシュはプリント

 シューレースはアッパーに立体的にホールを作ることで四カ箇所のループを通る仕様. このレーシング方法が良いというわけではないと思うのですが,シューレースが緩みづらいという点では好感触. シューレースを解くときはものすごく解きづらい




"RACING"
 インソールには「RACING」とスウッシュ

 履きづらさを意識してかちゃんとヒールタブがあります





React !
 ミッドソールはReact, 内部にカーボンファイバープレート


Nike Zoom Fly Flyknit Review – RUN
 ミッドソールにはナイキ風車ロゴと共に以下の文言が添えられています
NIKE ZOOM FLY FK
FULL LENGTH CARBON FIBER PLATE.
NIKE REACT CUSHIONING.
 スペック的には上記の通りで,Nike React内にフルレングスのカーボンファイバープレートがインサート





汚い…
 アウトソールはペンタゴンパターン

 一度軽く履いただけで結構汚れてますが…

 よく行くランシューショップの店員さんはハーフマラソンを一度走っただけでソール削れまくったと言っていたので耐久性に関しては問題があるのですが,重量や性能を鑑みると仕方がないかなあといった感じ. ハイスピードでコンクリートと接地しまくるランシューが劣化しないなんてあり得ないですからね…どこまで同性能を維持できるかを意識したいところ





軽い…
 28.5cm(US10.5)で284g(10.0oz)











-まとめ-

 言わずもがなですがナイキリアクトによる超軽量+バインバインクッションでまったく不満なし. 2021現在,以前にレビューしたパフォーマンスモデル"Nike ZoomX Vaporfly NEXT%"などと比べても見劣りすることはなく,クオリティの高さを感じます.

 サイジングは多少難ありというか最初に足を通した時は全体的に小さめに感じるけど実際にランしてみると少しブレるように感じてしまいます. ランシューはいつも0.5cmダウンで履いていますが,今回はいつもよりギチギチ. ニットなので伸縮し履けはしますがマイサイズでは甲に少し窮屈さを感じます. そもそも今作に採用されているフライニットは硬めのマテリアルが使われていますね

 実情はよく知りませんが,ガチランニング勢はニットアッパーを嫌うそうでフィットに関しての評価は芳しくなかったとか聞きますがシリアスランナーの評価とか本当にどうでもいいです. オレたちは一分一秒を争うシリアスランナーではない.

 フィットに関してはそこまで問題ありませんでした. そんなことよりニットアッパーは網目がスッカスカなので秋冬はスースーしてつらい……ここはソックスで調整するしかなさそう

 クッションに関しては素晴らしく,185cm/85kgの自分でも不足を感じません. このナイキ厚底モデル特有の「前傾姿勢をとれば自然に足が出る」感覚は病みつきになってしまうランナーがいるのも頷けますね

 ミッドソールは一度汚れるとなかなか取れません. 防水スプレーなどしておいてもあまり効果がない気がします. ここは諦めましょう

 以下,少し気になった点.

 ランニングシューズとして結構な距離を走ってみたのですが,どうも右足だけがクッションがヘタってきた(というか若干薄くなってきた). 結局それが気になりすぎて通勤で使用することになってしまいましたが,体重のかかり方なのかミッドソールの特性なのか分かりませんが少し残念でした

 あとシューレースほどけやすすぎ…… 結構ガチガチに結ばないとすぐほどけちゃいます. 自分は気になったというか面倒くさがりなのですぐにアシックス パワーホールド シューレースに変更(過去レビュー asics Power Hold ShoeLace : Review を参照)



(結局たくさん買ってしまった)

 今作 ズームフライ フライニットは値段も$160,日本国内でも税込で\17,280とそこまで高額なわけでもなく(それでもちょっと高いが),クリアランスでは1万円程度で落ちていましたし,ランシューを選ぶ際にこのシューズが選択肢の筆頭に来るのは当然だなあといった印象

 このレベルを2018年にリリースしていたと考えると当時は結構恐ろしいレベルの急な異常進化でしたね……

 ランニングシューズの進化は著しいですが,この厚底ブームが終わってからどんなテクノロジーが来るのか気になっています. もはやほとんどのメーカーが厚底+カーボンファイバープレートが標準搭載されています

 ナイキではいまの最新作が"Nike Air Zoom Alphafly NEXT%(ナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト%)"ですが,これは非常に実験台のようなコンセプトなのでこれが最終形態とは思えず. ナイキに限りませんが,次世代ランニングシューズはどのような進化を遂げるのか気になる今日この頃. 個人的には薄底で同じような履き心地を実現してほしいと思っていますが,どうなっていくのでしょうね…… 要チェックです!!





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