![]() |
adidas Crazylight Boost 2016 Performance Review |
そのシリーズとしては六作目(!), クレイジーライト ブーストシリーズとしては二作目となる "Crazylight Boost 2016" のレビューです
国内レビューサイトでもあまり取り上げられていない印象ですが,渋谷ギャラリー2にて実物を見て一目ぼれしてしまい…即購入となりました
(そして買った一週間後くらいにadidasオンラインもろもろでセールになりました…)
数ヶ月,回数としては一応50回以上履いてみての感想ですので遅くなりましたが許してください…
カラーは ソーラーレッド/スカーレット/ランニングホワイト, 通称"Solar Red"
先日まとめたコチラ
Crazylight boost 2016 "Monthly Limited Edition"
マンスリーリミテッドエディションの一作目カラーでした
デザイナーはこれが初デザインという22歳, Nick Daiber (ニック・ダイバー)
無駄をそぎ落としたであろうソリッドなデザインだった前作に比べると,かなりテクノロジーが全面に現れたエッジのきいたデザインの今作,
アッパーはジャガード織りのウーブンでインナーブーティ,ミッドソールはアディダスバスケットボールでは初となるフルレングスBoostが搭載されました
前作ではハイカット,ローカット用意されていましたが,今作はローカットのみリリースのようです(おそらく)
このジャガードアッパー以外にもプライムニット(primeknit,PK)アッパーモデルもリリースされました
各所を見ていくと…
![]() |
赤に赤なので見づらいです |
リラード2でも部分的に使われていたジャガードウーブンと同じ素材です(織り方が違う)
インナーブーティで,アッパーはかなりプレミアム感があるというかストレートに言って「こだわってるな~」という印象
薄くもなく厚くもなく… 足あたりもソフトで軽量感もありつつ耐久性も剛性もあり,かなり履きこんでもボロになりません
ジョーダンブランドのジャガードよりは明らかにクオリティ高いのでは…という気がします
下二段はレースループ,上二段はレースホールになっています,ループは下まで繋がっており切れるとヤバいやつですね…
重さについては後述しますが,アッパーだけなら軽量の部類かと(boost自体がそこそこ重いので)
サイジングに関しては個人差ありすぎてあまり書きたくないんですが,ここ何作か履いてきたadidasの中では縦が短めに感じました
いつもの「ちょっとルーズ感」はありませんので,試着するのがベターかなと…
![]() |
全体的に曲線なデザインです |
アキレス腱側のびらび○…ではなく "ヒールカフ"
これらがフィット+固定の役に立っています
まずレースウイング,このパーツ自体下まで伸びて左右で繋がっているとかそういうわけではないのですが…アッパーの捩れを防止して好感触
この場所だと履いていて食い込んだり痛いんじゃないかと思ってたんですがそういうこともなく…
甲を抑えられている感覚は確実にあります
ネオプレン製のヒールカフは柔らかく,足に常時食い込んでも痛くない… デザイン画では"COMFORT HEEL LOCK"と書かれています
そこまで意味があるとも思えませんが包まれている感覚はあり,「ないよりはマシ」だと思われます
![]() |
この角度だとぼってりしたフォルムに見えなくもないですね… |
ヒールまわりはパディングが厚く,通気性は良くないです
アディダスに限らずローカットだとすっぽ抜けるんだよな~という方もさすがにこれは抜けないんじゃないかと思います
"KD9"や"LeBron 13 low"がすっぽ抜けた自分でもこれは抜けませんでした
![]() |
シューレースは解けやすいです |
従来と同じようなペラペラでつるっつるな… これは典型的なダメなやつです…
ソックスで調整する手もありますが,ダメな人はダメでしょうから,諦めて替えのインソールを入れましょう
![]() |
言い過ぎかな?笑 |
…というわけで, ミッドソールはフルレングスBoost,
クッションは十分で,Boostの上にただ「乗ってる」だけ感はなく,ここらへんも良好
言ってみればadidasのランニングシューズを履いた時の感覚に近い成形です
フルレングスboostはadidasの公式情報だとアディダスバスケットボールとしては初搭載とのこと
Rose5は解剖画像見た限りフルレングスブーストだと思ってましたがアディダス的には違うようです…
確かに厳密にはトゥ先端はBoostが入ってませんね
![]() |
ADIDAS D ROSE 5 BOOST DECONSTRUCTED |
![]() |
Rose7ではアウトソールラバーが直接覆う仕様でした |
他のアディダスバスケットボールシューズ,"Harden1"や"CrazyExplosive"でもBoostを覆う処理がされていますが,
衝撃吸収の際の横へのブレを留めるために過去モデルでの反省を込めフィードバックしたと思われます
Rose5ではサイドステップの際にboostがブレる感覚は確実にありましたので,これは良い判断ですね
自分はboostブレは感じませんでしたが,体重軽い方,サイドステップ多用する方などは不満を感じるかも知れません
![]() |
スプリントプレートが見えます |
ラバー自体は厚め,接地面積も広く,溝は深め,多少ホコリが付いても関係なくグリップするほどの粘性です
アウトリガーも効いて,"crazyquick"で使われていたピュアモーションのようなグルーブがアウトリガー側からあるのが大きい気がします
このアウトソールに文句をつける人はいないのではないかと…
ただ,カラーリングによってはトランスルーセント素材だったりしますので多少の差はありそう
![]() |
アウトソールのデザインはRose7に似てます |
Continentalからの供給は数年前から行われていた(!)とのことですが,冗談抜きで今作が歴代のadidasで一番グリップします
ラバー自体も同シーズンの別シューズ,たとえばリラード2などで使われているラバーと今作とでは質が違うように感じます(厚みが違うためそう感じるだけかも)
一つ欠点を言っておけば,コンチネンタルのラバーは若干重いような気は…します…
アッパーの軽さもあってボトムヘビーに感じられるかも知れませんが,強烈にグリップしますから個人的には許容範囲です
蛇足ですが,海外のサイトだと「コンチはホワイトカラーのラバーの供給はしていないので白ソールにはコンチのロゴが付いていない」的な書き込みを見ました,
事実はどうかは分かりませんが可能性としてはあり得ますね…
![]() |
boost自体の重みがネックです |
![]() |
まとめ |
ローカットということを除いても完全なるガード向けのセッティング…ですが
歴代アディダスバスケットボールシューズの中でも一位か二位を争うシューズだなと個人的には思いました
クレイジーライトシリーズはいつも帯に短し襷に長し的なバランス取れてなさが目出すシリーズではあったわけです
今作,そこらへんのバランスはかなり取れていると思います
欠点を挙げるとすればこの一言,
「すでにクレイジーなライトではない」 ということぐらいでしょうか… (ダメじゃん…)
自分はクレイジーライトシリーズはほぼ全作買っており,初期と比べて最近はまったくクレイジーライトじゃねえな~とか思ってたりしまして…
初代~三代目までは本当に軽く,フィットとかクッションとか正直イマイチだけどとにかく軽いよね的なところがありましたが
"Crazylight Boost,2", "2.5"あたりは本当に看板に偽りあり感がハンパなかったわけです…
今作もご多分にもれず確かに軽くはない…けれどフィットするせいかそこまで重くも感じません
ここらへんはこれからのテクノロジーに期待したいと思います,boostは確実に進化していると思います…
個人的には"Crazylight boost 2016", かなり気に入っており,もう一足ぐらい購入しようかなと狙ってます!
ただmiadidasで約¥26000出して作りたいかというとキツいかなあと思ったりでう~ん…良カラーが多いので悩みますね
とはいえ, 完全にやる気のなかった今は亡きWallシリーズを除いて,アディダスのシグ,ここ最近個人的にはすごく評価高いです
"Rose7", "lillard3"も購入してあり,ちょくちょく履いてもいるのでレビューするつもりです,お楽しみに~